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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 タグ:メデジン ( 6 ) タグの人気記事   

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【コロンビア_8】グアタペからメデジン空港、路頭に迷いかけたおはなし   

※この記事は、写真なし、観光なしの、個人的な旅のキロク。
グアタペからメデジン空港 バス 行き方 
みたいな検索で興味がある人だけお読みください。




グアタペから帰りのバスは、メデジンの空港(Jose Maria Cordova International Airport)近くで降ろしてもらうようお願いした。買う券は「Guarne」行きだったかな? ひとりCOP11500。空港行きのバスはない。
翌朝の5:44発という飛行機に乗って次の街へ移動するので、メデジンに戻っていては間に合わない。空港にいちばん近いホステルを予約していた。
グアタペから空港までざっくり1時間。17時ごろまでグアタペですごそうかと考えていたけど、早め早めと、念のため1時間早い16時発のバスで出発。


1時間15分かそこらで、国道だかハイウエイだかで降ろされた。


もともとこのルートで旅するひとはとても少なく、ほとんど情報がなかった。
それでも「空港へ続く道路で降ろされる。この通りをこのように歩けば空港まで15分だ」とかいう英語の旅行記を読み、それを頼りにしていたのだけど、実際どの地点で降ろされるかいまひとつ検討がつかず、一応手元に地図も用意していたのだけど、さっぱり現在位置がわからない。

道行く人に尋ねると、うーんと悩み、「とりあえず空港はあっち」と指差す。
この時点ではまだ「空港まで歩いて15分」の情報を信じて(信じようとして)いたので、空港に行くのではなく、その手前にある宿に行かなきゃいけないんだけどな、と思いつつ、今度は道端で座り込んでいるあまり近づきたくないお兄ちゃんがたに藁をもつかむ思いで尋ねると、やっぱり「空港はあっち」と(意外といい子たちだった)。

不審に思いつつ、少し歩き、レストランのようなお店があったのでそこでも尋ねる。
すると、店じまいをしていた青年がやっぱりうーんと考えこみ、じぶんのスマホで検索してくれた。しかも、英語を話すではないか! ありがたや。

ここから15分から20分くらいだと言うので、それならばと安心して歩くことにする。
ところが彼は「いや、バスをつかまえた方がいいのでは」と。
でもバス停のないところで地元のバスを地元の人がやるようにつかまえ、さらにスペイン語が話せないまま、どこで降りればよいのかもわからないようでは、歩いた方が楽だと、やっぱり歩くことにする。それに、幸い外はまだ明るい。20分くらいならどうってことない。グアタペを早めに出発してよかった。

「僕も同じ方面へ帰るんだけど、店を閉めなきゃいけないから……」という青年に、いやいや、もう十分助けていただきました、と何度もお礼を言い、たかだか20分歩けばいいのだと明るい気持ちで出発。


が、30分歩いても45分歩いても、一向にそれらしき景色が見えてこない。

しかも、日がどんどん落ちてくる。
車がびゅんびゅん走るその端っこを段々不安になりながらひたすら歩く。

1時間。
……何か変だと思いつつ、もう引き返せないし、どうにもならない。
すると、後ろからやってきた車がクラクションを鳴らして止まった。

あの青年だった。

どうやら、「ここから15分から20分」というのは、「車で」という意味だったのだ。
英語を話すと言っても訛りが強い上、片言なので聞き間違えてしまったのだ。
道理で、歩くと言ったときのお兄さんの反応が微妙だったわけだ。

車に乗せてもらい、世間話をする一方でぞっとした。
絶望的に遠い。
重い荷物を抱えながら徒歩だと4、5時間はかかるのではというくらい、遠かった。

今から思えば、グアタペからのバスを降りた時、空港(方面)行きのバスに乗り換えなきゃいけなかったのだ。


青年はホセさんといい、ホセさんのおかげで文字通り命びろいした。
しかも、途中で地元の人に道を尋ね、なんとホステルまで送ってくれた。感謝してもしきれない。
あの時間に店じまいをしていたので、きっと15分遅くても、早くても駄目だった。しかも、相手が英語を話すという幸運。さらに、帰る方向がわたしたちが向かう方向と同じという偶然。
ホセさんじゃなかったらどうなっていたか。歩道もない真っ暗な夜道を闇雲に歩く? まさかのヒッチハイク? 野宿はさすがに……。
考えるのもおそろしい。
大袈裟だけど、奇跡のような幸運だと思い、その晩はもちろん、そこからしばらく感動に浸っていた。
今でも、思い出す度にしみじみ感謝が湧いてくる。


最後に……、
グアタペからメデジン空港 バス 行き方 
みたいな検索で興味がある人へ。

道路に通りの名前はないし、バス停も標識みたいなものはない(歩道橋の下にひとが固まって待っている感じ)。もちろんタクシーなど走っていない。とりあえずグアタペからのバスを降りるときに、空港の方角を尋ね、降りたらその方向へ向かうバスを探すしかない気がする。
ちなみにあとから調べたところ、私が降ろされた場所は、60号線とGuarne-Aeropuerto Jose Maria Cordovaが交差するところ。Hipódromo de Guarneがあるところ。
検討を祈ります……。


いつもありがとうございます。
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by paquila | 2019-04-16 07:33 | 【コロンビア-2019】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【コロンビア_7】グアタペのジェシカ   

●グアタペで山登り

メデジンからバスに揺られること、2時間ほど。グアタペという町にやってきた。
日曜の夜、お店は早々に閉まい、高校生くらいの子供がつくった(=レンジでチンした)たいしておいしくもないホットドックを胃に詰め込んでさっさと寝る。
が、町は閑散としているわりに、夜中はものすごくやかましくてちっとも眠れなかった。

チェックインの手続きの最中、ホテルのおじさんがしきりに呼んでいた女性「ジェシカ」。
大声で何度呼ばれても1度も顔を出さなかったそのジェシカと同一人物かわからないけど、ホテルの周囲で20人くらいの人間が夜通しわいわい騒ぎ、ジェシカ、ジェシカとうるさい。ジェシカって誰なんだ。何なんだ。
加えて、音楽、車の騒音に犬の鳴き声まで重なり、それが朝まで。
ジェシカも朝まで。ジェシカよ、いい加減現れたらどうなんだ。


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グアタペの印象がもやもやしつつ、翌朝、バスでお山へ向かう。

お山とは、Piedra del Penol(ペニョールの石)、またの名を単純にLa Piedra(石)、またの名をEl Penon de Guatape(グアタペの岩)。
ペニョールという町との境界線にあるので、ペニョールとグアタペ、ふたつの町が「あれはうちの岩だ」「いや、うちのだ」と主張しているのだとか。

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200メートルある直角にそびえるこの山にへばりつくように階段がつくられ、その段数、659段。……見るだけでイヤになる。
でも階段がなかった頃、それでも誰かは登ったのだ。
なんで登ろうとしたんだ。そこに山があるから?

がんばってのぼります。

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気分が悪くなったり、頭痛を感じたらこちらへお電話を。
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頂上に着くとさらに展望台があって、これもまた階段。ここを合わせて一般的に740段と言われているみたい。
湖と島の緑がとてもきれい。
晴れていたら、青空がよく映えるだろう。でも、晴れていたら、疲労は5割り増しに違いない……。
ちなみに、これが人工湖というからびっくりする。

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アイスを食べて休憩。
棒がアイスの中心ではなく端っこに刺さっていて、これがコロンビアクオリティなのか、コロンビア流なのかよくわからない(笑)。

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ここにきて初めて日本人を見かけた。それも女性ふたり。それぞれ単独で旅をしているようだったけれど、お互い話しかけていたみたい。わたしも混ぜてー、……とはもちろん言えず。中国人か韓国人と思われていただろうなあ。

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●村中、カラフル

グアタペの町はとても小さく、2時間もあれば歩いてすみずみまで見てまわれる。
見所は、Zocalos(ゾカロス)と呼ばれるとってもカラフルな壁の彫刻。壁の下の方にある。膝、か腰(日本人は背が低い)の高さくらい。

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はるか大昔からこうだったわけじゃなく、ある時、市長が「ぜんぶの建物にゾカロスを入れようじゃないか」と言い出したのだとか。景観を良くして、まちに個性を出して、観光客を増やすために(……というのが通説だけど、諸説あるみたい)。

単純に模様を描いているだけじゃなく、楽器、動物などもろもろ。農作業の様子なんかは、郷土の風景画を見るようでおもしろい。

(写真下・左上)ほら、階段ないけど登ってる!
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広場の教会にて。シンプルだけど、見事な木造の天井。
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こういう伝統的?な家々が密集する中心部から少しそれると、モダンなアパートや家が見えた。
メデジンでも思ったけれど、皆が皆、伝統的な家に住んでいるわけではなく、やっぱり建物のみを一見しただけではどこの国かわからないような今風の家も、ちゃんと?あるのだ。

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そこに国旗があればどうしても撮ってしまう……。
そして、のぞくワンコ。
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夕方には引き上げ、次の場所へ移動。
それが問題なのでした。

つづく。



■旅の豆知識■


◇グアタペのとっても小さなバスターミナルはこんな感じ。
湖沿いにある。


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窓口は上の写真で男女がふたり背中を向けて立っているところ。
行き先と料金が窓に貼ってある。英語は通じないけれど、バスの案内人が外で忙しく働いているので、まあなんとかなる。

ここからLa Piedraに行くときは、メデジン方面のバスに乗るためか、先に長距離移動を予約した人々を乗せ、最後の最後で呼ばれた。ミニバスで、吊り革も手すりもない狭い通路に立つ羽目に。15分程度なのでたいしたことはないけれど。

ちなみに、La Piedraからの帰りは(グアタペまで)トゥクトゥクで、COP10000(約360円)。行きがバスでひとりCOP4500(約160円)だったので、まあ悪くない。

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いつもありがとうございます。カナダ情報じゃないですが……。

by paquila | 2019-04-15 16:58 | 【コロンビア-2019】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【コロンビア_6】東京メトロとメデジンメトロ、どっちがひどい?   

●丸いものを丸く描く技。ボテロ

メデジンのもうひとつの見所であり、名物は、ボテロ。
フェルナンド・ボテロさんという。1932年生まれなので今年で……87歳? 正直、コロンビアに来るまでこの芸術家のことはまったく知らなかった。
なんでもかんでも丸々とふくよかにしてしまう描き方が特徴。

ギターも丸い……。
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Museo de Antioquiaは、通称「ボテロ美術館」とも呼ばれ、メデジン出身であるボテロの作品を多く所蔵している。
丸いオレンジを丸々と太らせて描ける人は、この人のほかにいないのではなかろうか。
絵画が中心で、とても見ごたえがあった。

見よ、この丸々としたオレンジ。
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美術館の目の前にあるのは、Palacio de la Cultura Rafael Uribe Uribe(ラファエル・ウリベウリベ文化宮殿)。
嫌でも目に入る見事なゴシックスタイルの外観。

宮殿前の広場はボテロだらけ。
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ところで、メデジンで困ったことは、観光用の地図が手に入らなかったこと。
インフォメーションセンターは微妙に中心地からはずれて行く暇がなく、ホテルにも置いていない。主要な教会が記された看板が道端にあるにはあるのだけど、これがまた見にくい。

コロンビアのほかの都市でも共通していたことだけど、地図が、「北」が「上」ではないのだ。
「北」が「左」だったり、「下」だったりばらばら。でも決して「上」ではないという。なんで? 「北が上」で慣れている頭で地図を見るので、とっても混乱する。
とにかく、いまひとつ地図がよく読めないまま、手元のロンリープラネットも結構大雑把だし、これには参った。予想外。

なにを言う。スマホがあるじゃないか!
ないのです。
わたくしの電話は、まるでスマートじゃないスマートフォン。壊れたまま、放置しているのであります。


●植物園で大学教授とおはなし

たった2泊3日のメデジン最終日は、Jardin Botanico(植物園)を見に行く。
メトロのUniversidad駅から徒歩30秒と行きやすい。お隣は、なにやら恐竜がそびえる科学館だかなんだか。面白そうではあるけれど、子供向けなのでパス。

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植物園は無料のわりになかなか広く、学生のグループが写真撮影の練習をしていたり、100人くらいの人たちが一同に介しヨガをしている。観光客というよりは、地元のひとの憩いの場で、実際観光向けかといえば、ちょっと見るものに欠けるかもしれない。
それでも、見たことのないアヒル(? 鴨の仲間?)や、野生なのか飼われているのかよくわからないイグアナ、珍しい植物を見て満足。

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併設のカフェで「ミロ」を飲んでいると――そう、あの「ミロ」です。牛乳に粉をとかせばチョコレートミルクのような飲み物になる、緑のパッケージのあれ。スペイン語だったのね。知らなかった。そして外でお金出して飲むのも初めてだったりする――それはともかく……、「どこから来たの?」と背後から声がかかる。

ミロ。ストローは紙。
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振り向くと、俳優のジェフ・ゴールドブラムにどことなく似たおじさまが身を乗り出している。
アメリカからきたコロンビア人のカルロスさん。
相手が「先生」かそれに近い職種の人はぴんとくる。話しているとすぐにわかる。このカルロスさんも、やはり大学で英語を教える先生だった。

「生後10ヶ月でアメリカに渡ったからね。僕のスペイン語はひどいものだよ。2ヶ国語じゃなく、1.5ヶ国語だね」と謙遜されていたけれど、サーバーと短く交わす言葉はまさに地元の人同士の自然なスペイン語に聞こえた。

実はカルロスさんは、私たちに話しかける前に別の観光客、オーストラリア人ふたり組に話しかけており、冷たく一蹴されてしまったのだった。
それが頭の後ろの方で聞こえていただけに、より愛想よくしてしまうわたくし(笑)。

適当な写真がないので、メデジンの街並みでも……。
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市民にとって過酷な政治状況だったコロンビアでは、誰でも何かしら辛い経験を抱えているもので、それはこの国に住んでさえいなかったカルロスさんにとっても同様らしい。親戚が爆発に巻き込まれた、何もしていないのに逮捕された、撃たれて殺された……。

先生だけあって、慎重に言葉を選びながらわかりやすく、客観的に話すカルロスさんは、私が日本人だとわかると、「本当に、絶対に、どうしても行きたい国が日本なんだ」と。
リップサービスかなと思いきや、友人の教授が横浜とアメリカをしょちゅう行き来しているらしく、「1度は行くべきだ」と熱心に日本を語るのだと。

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そして、「満員電車で係りの人が乗客をぎゅうぎゅう押してドアを閉める話は本当?」と好奇心に満ちた目で尋ねる。

個人的に駅員さんから押されたことはないけれど、ほかの乗客からほとんど体当たりされたことは何度もあるし、他人との間に1センチの隙間もないすし詰めの経験もある。
とはいえ、それは終電かそれに近い時が多く、普段は混雑していても吊り革につかまれる程度に、腕も顔も余裕で動かせる程度に、場所?はあった。

メデジンのメトロで怪我をしたほどではない、と言うと、「同じコロンビア人として申し訳ない。恥ずかしい」としゅんとしてしまった。
いえいえ、とんでもない。跳ね返せなかった?わたくしが悪いのです。
東京メトロはもっとひどいのかな。
東京の「すし詰め」は体験したことがない。

誰、この人。
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話は尽きず、思いがけず長居をした後、植物園の向かいにあるショッピングモールでささっと昼食を済ませる。
荷物をまとめ、北バスターミナル(Terminal del Norte)から出ている17時のバスに間に合った。
グアタペに向かうのであります。


■旅の豆知識■

◇グアタペ行きのバスは、多くの人が同じ情報をネットに書いている通り、Terminal del Norteの14番窓口(Sotrasanvicente)で乗車券を買うことができる。お値段は、COP15,000/人。購入の際にパスポートを求められた。


いつもありがとうございます。次回はグアタペで山登り。
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by paquila | 2019-04-11 07:02 | 【コロンビア-2019】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【コロンビア_5】斜面を埋めるスラム街に、何を見るのか(メデジン)   

コロンビア旅行記のつづきです。

communa13のエスカレーター同様、メデジンの貧困地区に風穴を開けるべく作られたものがある。
ケーブルカー(Metro Cabre)。
街から山へ、びゅーんとひとっ飛び。それが、メトロと同じ料金で乗ることができる。もっと言うと、ケーブルカーとメトロの乗り換えが、改札を出ない限り1枚の切符で(1回分の乗車券で)できる。山から出られなかった人たちが、街に出て働けるようになった。

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基本的に、観光用ではなく市民の足。
それに観光客が目をつけ、治安が改善したとはいえ、やっぱりよそ者にはまだまだ危険で立ち入るべきではないところを、頭上から、言葉は悪いけれど文字通り「高見の見物」ができてしまうという。

communa13のSan Javier駅から、La Aurora駅までの、Line J。
山の上に行くだけだと思ったら、なんと山一つ越え、そのままぐーんと次の山まで。全長2.7km。15分くらいかな。一体どこまで行くのだと驚いた。なんてすごいものを、すごく便利なものを、作ったのだろう。

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眼下は一面赤煉瓦の家・家・家。トタン屋根、ガラスのない窓。街から離れるほど家の質が悪くなり、道幅も狭くなるようだった。日はすっかり暮れている中、子供が外で遊ぶ声や犬の鳴き声、大音量の音楽が頭上をびゅーんと走るゴンドラの中まで聞こえてくる。
人間が暮らしているのだなあとしみじみ思ったけれど、じぶんがこの「観光」で何を見たかったのか、よくわからない。


●Metrocabe Line K でSanto Domingo駅まで

翌日は、別のメトロカブレに乗りに行った。
Santo Domingo駅まで。
メトロからケーブルカーへの乗換駅であるAcevedo駅へ向かう間、川と平行して走る街並みを電車の窓から眺めていると、ゴミだらけの川岸に明らかに崩れかけの家々が目立つ。
そういう地域を見に行くというのもどうなのだろう。貧しい環境を見て何かに活かすため? 寄付とか? 或いは、単に「外」の世界を知るため? 

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だって、それしかない。
たとえば、市場とか、美しい風景とか、お祭りとか、ほかに主だった目的があるわけじゃない。たぶん、だから納まりが悪いのだ。気持ち悪い偽善に似た罪悪感のようなものが底にある。
やっぱり、何を見に行くのかよくわからなくなった。
でも、そんなもの吹っ切って、貧困地区を見に行くのだ、とすぱーんと言えてしまえば楽だった。そしてたぶん、そうするべきなのだ。ごにょごにょ言ってないで。

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ひとつつけ加えるとすれば、ケーブルカーから下を見下ろしていると、中には赤煉瓦ではなく、コンクリートでできた現代的できれいな家も混じっていて、お金のある人はそれなりの生活ができていることがわかる。

ケーブルカーは10人乗り。
そこで暮らす地元の人と相席になった狭い空間で、ぱしゃぱしゃ写真を撮るのもどうかと思い、写真はほとんど撮っていない。


いつもありがとうございます。メデジンは次回でおしまい。
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by paquila | 2019-04-08 04:06 | 【コロンビア-2019】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【コロンビア_4】変化するスラム街。よい方へ、未来へ(メデジン)   

朝からLa Communa13と呼ばれる地区へ向かう。
メデジンでもっとも貧しく、もっとも危険なスラム街が、いまや昨日の絵描き青年曰く「もっとも安全で、めちゃくちゃ観光地」と化したのだとか。

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この街の概要は、外から移住して来た人間は住む場所がなく、どんどん山の上へ上へと家を造っていった。ところが、家はできたものの、今度はふもとの街へ行く手段がない。お金が稼げない。貧困がはびこる。
その上、近くを走るSan Juan高速道路が麻薬、犯罪資金、武器の輸送に利用されるため、ゲリラ、民兵、ギャングが集まり、地域が丸ごと犯罪の温床に。
もうどうにもこうにも道を歩けば殺される、くらい凶悪な地区になってしまった。

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2002年にコロンビア政府が事態を治めようとした。
それはよかった、と思いきや、警官や軍隊による4日間の一掃攻撃で、数百人の一般市民まで傷つけられ、逮捕され、拷問されてしまった。
殺された人の中には子供もいた。
さらに、この作戦で行方不明になったまま未だ見つかっていない人々もいるという。

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この複雑な過去と悲劇をバネに、貧しく犯罪に走ることしか生きる道がなかった若い世代が筆をとったのが、壁の落書き。
どの国でも似たような人間が似たような理由でやる、消しても消してもなくならないあの落書き。それが、ただの無意味な殴り書きの域を超え、たくさんの物語、たくさんの願い、未来への希望、ヒトの心が込められた「壁画」が次々生まれるようになった。
それは、海外からわざわざ人が見に来るような、芸術作品。

ちなみに、絵に加えて音楽も、救いの手段となっている。

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いま、Communa13は、ここで生まれ育った若い人たちが中心となってガイドツアーを行い、外から来た人間が安全に歩ける観光名所となっている。
もちろん、観光ルートはほんの一角のみで、冒険心を出してどんどん道をそれていくと、果たしてそこまで安全かどうかは保証できないらしいけれど。

San Javier駅の改札を出たそこは、複数のツアーの参加者でごった返していた。
バスに乗ってエスカレーターのふもとまで行くと、やはり観光客がぞろぞろ。拍子抜け。もう少し陰気で殺伐としているのかと思っていた。

クスリやお酒でふらふらの人はもちろん、柄が悪かったり目つきが悪い人さえおらず、だからと言って地元の人皆がにこにこして諸手を挙げて「観光の皆さま、ようこそ!」という雰囲気でもないけれど、安全。それだけは確か。

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観光名所のわりに、ほかの地域と違って、売り子が強引に引き止めてきたり、大声で呼びかけることもない。住民は家の前に座ってじっと通りを見ていたり、どこか淡々としている。
大人はそんな風に近寄り難いのだけど、外で遊ぶ子供が多い。
少年が集まってブレイクダンスを練習している場では、高校生くらいの男の子が5歳くらいのおちびちゃんにダンスを伝授。楽しそうにからから笑っている様子が印象に残った。

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このCommuna13が有名な理由は、2002年の悲劇のほかにもうひとつ、エスカレーターがある。
山の斜面にへばりつく家々の合間をぬって2012年に完成したエスカレーター。青空エスカレーターである(屋根はあるけど)。これで、足腰の弱い老人も、女子供も、きつい階段を毎日毎日上り下りする苦労が激減し、街へ行き来しやすくなった。

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エスカレーターはいくつもあり、少し歩いてまた登る、の繰り返し。
気がつけばうんと高いところまで来ていて、これがなかった頃は、毎日階段でこの傾斜を行き来するのは相当きついだろうと想像する。
実際、下から上まで35分かかっていたものが6分に短縮されたのだそう。

エスカレーターは、本当に家々のすぐ側。
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ところで、メデジン市内でよく見かけた、視覚障害者用の点字ブロック。
スラム街であるここでも整備されていて驚いた。
というか、点字ブロックを海外で見かけたことにまず驚いた。
過去、唯一見たことがあるのは台湾……だったかな?

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ここを歩いている間中、熱心に観光客に語りかけるツアーガイドたちと、その様子をぼんやり冷めた、と言っても過言ではない目で眺める地元住民のギャップが、少し引っかかった。


■旅の豆知識■

◇San Javier駅からCommuna13
駅から出て右手の通りに緑のバスがたくさん停まっている。Communa13のエスカレーター行きのバスは、221iか225iで、225iは写真のようにわかりやすく停留所に看板が出ている。

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◇ツアーを申し込んでいなくとも、その場で「ツアーに参加しない?」と声がかかったりする。
わたしは土曜日の朝9時半ごろ行ったので、ちょうど10時スタートのツアーとかぶったのだと思う。
ツアーは複数あるので、その場で自分から「申し込んでないけど参加できる?」と聞いてみるのもありかも。
ちなみに、わたしが参加したかったのは、「Graffiti Free Zippy Walking Tour Communa13」(無料だけど、寄付ベースの英語ツアー)。サイトが機能しておらず、申し込めなかった。


いつもありがとうございます。次回もメデジン。
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by paquila | 2019-03-23 06:46 | 【コロンビア-2019】 | Comments(2)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【コロンビア_3】メデジンの丘で絵のモデルになったお話   

常夏のカルタヘナからどーんと南下してAntioquiaという地方にある都市、メデジン(Medellin)へ向かう。ボゴタに次いでコロンビアを代表する大都市。
バスで20時間もかけていられないので、飛行機でびゅーんと。
時間と安全をお金で買うべく、1番高いけれど1番遅延やトラブルが少ないと評判のAvianca航空で。ちなみに、片道で大人ひとりCOP154.290(5500円くらい?)なので高いと言っても先進国のFSC(格安ではない普通の航空会社)に比べればしれている。

1時間ちょっとでメデジンに到着。
空港は街からうんと離れており、ミニバスで山道をすっ飛ばし、1時間弱で市内に着いた。このバスがひとりCOP10.000(355円)なので、バスもやっぱり安い。
ここは常春、と呼ばれているらしく、常夏のカルタヘナと比べると若干気温が低く、日差しもやさしい……ような。Tシャツ1枚で充分暑いけれど。

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午後から、ヌチバラの丘(Cerro Nutibara)へ行ってみる。
ロンリープラネットおすすめの行き方は、メトロの「Exposiciones」駅からタクシーで丘にのぼり、帰りはハイキングがてら歩いて戻ってくるコース。隣の駅からはバスもあるらしいけれど、日が暮れる前にさっさと行って戻ってきたいので、渋々タクシー。
気のいいおっちゃんだったけど、何故かやたらとぐるぐる遠まわりし、妙に時間をかけて到着。不審に思いつつも、一方通行や工事といった道路事情なのかなと想像する。
が、帰りのタクシーが丘から駅までまっすぐびゅーんと走ったことを思うと、ああ、やられたな、地味にボラれたな、と気づくのだった。


さて、ヌチバラの丘。
丘の上には小さな教会やカラフルな家が建ち、この地方の伝統的な街並みをぎゅっと縮小した観光名所になっている。
併設の博物館(Museo de la Ciudad)はメデジンゆかりの著名人の写真パネルのみで、英語の解説文も多少あるとはいえ、ふーん、くらいの印象で終わる。

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見所はやっぱり、この景色。
山にへばりつく赤茶の家、家、家。

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だだっ広い展望台で観光客を待ち受けているのは、寄付を求める団体。寄付しませんかとやたら声をかけられるのにうんざりしかけた頃、また別の青年から声がかかる。

「これ、君だよ」

はい?
見ると、手描きのイラスト。
笑ってしまうほど、私ではないか。

「今さっき、僕が描いたんだ」

……。
差し出され、警戒心全開でためらいがちに受け取る。
かつてニューヨークで似たような「芸術家」に対してニガイ思い出があるわたし。警戒心500%。
で、いくら要求してくるつもりなのだろう。

それにしても、野暮ったいな、わたし(笑)。
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青年「プレゼントだよ」
私「なんで? 絵の練習?」←先に全力で牽制するわたくし 
青年「そんなようなもの。ここに来てしょっちゅう描いてる。買い取ってくれてもいいし、持ち合わせがなかったらギフトとしてもらってくれたらいい」
私「今、こまかい現金がないの」←警戒心500%
青年「いいよ。僕のほかの絵も見る?」
私「見る」


見せてもらったスケッチブックは、人物画から風景画、点描と様々で、どれも黒いペンで描かれたもの。
話しているうちに、本当に絵を描きながら人と話すことを楽しんでいるだけの人、ということがじわじわわかってきた。
しかも、アメリカに6年ほど住んだことがあるとかで、英語が上手いのだ。6年でここまでぺらぺらになるなんて、それだけで頭が下がる。ゲンキンなもので、警戒心が引っ込み、尊敬の念がふつふつと……。

史上最悪の麻薬王、Pabro Escobar(パブロ・エスカバー?? エスコバル?)が築いた犯罪組織、カルテルによって、1980年代はとんでもなく危険で犯罪の温床、普通の市民はおろか、警官までばたばた殺されるような無政府状態だったメデジンが、ここまで安全に暮らせるようになったこと。
以前はテロの爆弾で毎週70人が殺されるほどひどい状況だったけれど、1993年にエスコバルが死に、良い方へ変化しつつあるコロンビアという国のことをざっくり話し、彼はさわやかに次の被写体へと向かって行った。


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今さら「あ、小銭、実はあるんだよね」とも言えず、「名前を教えて」とだけ尋ねると、インスタグラムのアカウントを教えてくれた。

「タグをつけて! 君の友だちに紹介して!」

えっと、タグってどうやってつければ……。
そもそもインスタグラム、やってないし。ほぼ誰も読まない日本語のブログしかないし。
……みなさん、よければ見てみてください。

vigosketchbook

素敵な絵だらけだった。本当に絵描きだった!(失礼)



●満員電車で災難、のお話

帰りはちょうどラッシュアワーと重なる。
聞いてはいたけれど、混み具合が半端じゃない。文字通りすし詰め。動かせるのは本当に指先のみ。日本の満員電車から脱して久しいわたしにとって、この満員具合は久しぶり。

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しかも、押すのだ。乗車、降車で、後ろからコロンビア人たちが全力で押す。押し潰す、押し倒す勢いで押す。他人が傷つくことをいとわない、もはや中国で味わったあれと同じレベル。
なんだかもう、どこを蹴られてどこに何がぶつかり、どこを圧迫されたのかわからずひたすら耐えに耐えて、疲労困憊。
肩を傷めてしまい、ぶつぶつ言っていたら、翌日になってシャワーを浴びてぎょっとした。
肩ではなく腕が。コワイ色になってるー。

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■旅の豆知識■

Avianca航空・・・公式サイトは英語のページもあって、特別価格の航空券も海外から買えるようになっている(……が、しょっちゅう購入手続きの途中でエラーになるので注意)

◇メデジンの空港から市内へのバス・・・「the Nutibara Hotel, El Centro」と「San Diego Mall」のふたつの行き先があって、バスのフロントガラスに行き先が出ていたけれど、念のため係りの人(運転手とは別に、乗客を案内する人が乗り場にいる)に確認した方が無難。「the Nutibara Hotel」行きはホテルの裏側に停まる。そこからメトロの「Parque Berrio」駅までは歩いて5分もかからない。ホテルを背に、モノレールのように頭上を走る線路をたどればいいので、簡単。


いつもありがとうございます。次回もメデジン。
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by paquila | 2019-03-20 09:00 | 【コロンビア-2019】 | Comments(0)