無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド15日目①】アジャンター石窟寺院   

1月20日 アジャンター

今日はアウランガーバードから100km近く北上したところにある、アジャンターの遺跡に行く。
すでに申し込み済みのクラシックトラベルの日帰りバスツアー。Rs400(約800円/昼食代・入場料別途)。
出発は8時半。でもバスが来ない。8時45分にようやく15人乗り程度のミニバスが到着。ところが全員乗れない。ツアーは予約制なので、事前に参加人数はわかっているはず。それなのに何故こういうことになるのか。でもこんな不思議に憤っていては、インドではやっていけない。
ミニバスに乗れず、後からやってきた普通乗用車に乗る。幸い助手席を確保したので、バスよりも景色がよく見え、かつ座席も広く快適。

きのうエローラに行ったときは、込み合ったバスの後部座席にいたので景色なんて何一つ見えなかった。でも今日はよく見える。だだっ広い荒野をひた走る。これが社会科でならった、デカン高原。



途中シャトルバスに乗り換え、アジャンターにはお昼頃到着。
ツアーなので、ガイドのおじいちゃんに先導され、全員でぞろぞろと石窟へ向かう。

アジャンターは壁画で有名らしい。

Uの字の渓谷に沿って崖を掘る形で30の仏教石窟が並んでいる。
最初に寺院が開かれた時期は、紀元前1世紀頃。その後8世紀に仏教の衰退とともに廃窟となり、忘れ去られ、密林に埋もれてしまった。1000年の時を経て、1819年。虎刈りに来たイギリス人が偶然、密生する蔦(つた)の合間に石窟群を発見したのだという。

遠すぎてわかりにくいが、右側中央から左へむかって四角い黒い影が点々と。
これが崖を掘ってつくられた石窟群。

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暗くてひんやりした石窟の内部にぞろぞろと入り、ガイドが懐中電灯で壁画を指して説明してくれる。

石窟の内部。暗くてボケてしまう...
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自由に興味のある場所を見学しようとすると、ガイドに怒られるので(!)、ガイドに従うしかない。しかも、ときどき質問されるので、必死で話を聞いていないと答えられない。学校の先生のようだ(そしてこういうタイプの先生はきらいだ)。

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このアジャンター壁画の保存状況はインド屈指らしい。
妹尾河童さんの『河童が覗いたインド』によると、壁画は岩肌に牛糞と籾殻を混ぜた泥土を塗り、石灰を重ね、そこに絵を描いているとのこと。絵の具は赤と黄は砂土。緑は植物の葉。黒は炭。青はペルーから輸入していたそうだ。

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崖にこんなものを彫ってしまい、1000年も密林の奥で眠り、それがいまも残っているわけで。
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崖と言っても、並ぶ石窟群に沿って階段や道がきちんとある。ところが、これらは発見された後、見学用につくられたもので、当時はそれこそ崖をよじ登って行き来していたらしい。
仏教窟は大きく分けて2種類。ひとつは「ヴィハーラ」と呼ばれる、僧侶の寝所。もうひとつは「チャイティヤ」という礼拝堂だそうだ。

ヴィハーラには石のベッドが並んでおり、牢屋のように見える場所もあった(あまりにも真っ暗で写真は撮れなかった)。
チャイティヤには、礼拝の対象として仏舎利が納められているストゥーパ(日本語で「卒塔婆」になった元の言葉)が祀られている。ものの本によると、ストゥーパは最初は単なる丸い塔で、後に仏像が彫られるようになり、それを拝むようになったのだという。
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涅槃(ねはん)像がこんなところに。
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ライトアップされているので、暗い窟内でもしっかり彫刻を見学できる。e0224424_2353694.jpg



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# by paquila | 2011-05-05 22:55 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド14日目④】誰かと食べるって、良いもんだ   

1月19日 アウランガーバード

カイラーサナータ寺院に圧倒され、少し元気が出て残りの第1~12窟、仏教石窟群を駆け足でまわる。
残念ながら、ぜんぶ回りきる前に引き上げてしまった。

仏教寺院は、僧侶が修行する祈りの場がある。e0224424_20152698.jpg


帰りは苦労した。
行きと同じく民間のバスを使おうとするも、待てど暮らせど来ない。
そして、やはりひとによって言うことが違う。「バスは30分に1本だよ」「2時間に1本だ」「今日はもう終了したよ」(!)。
実際は、2時間ちょっと待っている間に4本きたのだが、内3本は待っているわたしたちを横目に走り去ってしまった。
日が暮れてきて、いよいよ不安になってきたところへきた4本目。
全員車道に飛び出し、バスの行く手を阻むように手をふって停めようとする。バスが通り過ぎようとしたので、今度は皆が走って追いかけ、車体をバンバン手のひらで叩く(!!)。日本ではお目にかからない光景に呆気にとられつつ、わたしも置いていかれては困ると、一緒に走る。

もともと停まるつもりでいたのか、我々の必死の努力でやむを得ずなのかはわからないけれど、とにかくバスが停まった。


乗り込むと、最後部座席に座る制服を着た10歳くらいの女の子ふたりが手招きする。
行ってみると、かばんをさっとよけ、そこに座るように手で座席を叩く。なんと席を確保してくれていた。
「ありがとう」と腰かけると、たちまち会話が始まった。
ひとりはこちらに対して興味津々だけれど、少しシャイな眼鏡の女の子。もうひとりは、大きな瞳のかわいらしい子。主にこの子が英語でわたしに話しかける。鈴の鳴るような声とは、この子のためにあるのかと思うくらい、高くコロコロとした声で目を輝かせて話す。
アジアの国で出会う子どもにはいつも驚かされる。年端もいかない子が、英語を話すのだ。

まずふたりでコソコソと相談して、鈴の声の女の子が質問をする。

「何色がすき?」
「食べ物はなにがすき?」
「すきな科目はなに?」
「すきなスポーツはなに?」
「どの野菜がすき?」

習いたての英語の授業のよう。おなじ質問でもお決まりの「結婚してるの?」「彼氏はいるの?」とは大違いだ。クスクスと笑いながら好奇心に満ちた会話はとてもたのしく、へとへとに疲れた上、2時間以上待ちぼうけをくらった身を癒してくれた。
女の子たちは何もない荒野で途中下車した。別の乗客から促されて外を見ると、こちらを見上げて無邪気に手を振っている。バスが動き出してもしばらくはそうしていたが、やがてお互い別々の方向へ走り出した。うんと遠くに集落が見えた。

この子たちは毎日こうやってふたりで通学しているのかな。
家に帰れば、いつものバスで出会ったアジア人のことを家族に話すのだろうか。





さて。夕食は昨日の晩レストランで無理やり?声をかけた、かんたさんとめいちゃんとごはんを共にする。
日本人だけのテーブル!
メニューを選ぶのもたっぷり時間をかける。
ひとりだと、適当に無難なものをさっさと選んでしまうけれど、めいちゃんはその場で「歩き方」を取り出し、じっくり読みながら考えている。なんだ、こういう風にすればよかったんだ! と感動する。
「あれを食べた。美味しかった」「これも試した。イマイチだった」。
わいわい言いながら食べ物の話をするのはたのしい。

わたしのパラック・パニール(ほうれん草とチーズのマサラ)。
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めいちゃんたちが頼んだ、インド版「ピザ」、ウタッパ。
ピザというよりは、韓国のチヂミのような?

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かんたさんは世界一周人。旅のベテラン。
旅の情報交換はたのしい。貴重過ぎる情報をたくさんいただき、歩き方にメモ。今後の旅程に関しても相談にのってもらう。日本語で、日本人の感覚で、というところが素晴らしい。
おまけに、インドに来て2週間になるというのに、ただの1杯もチャイをまだ飲んでいなかったわたしに、チャイを飲む機会まで与えてくれた(素朴な表現にすると、要は「食後のお茶」)。
そして、チャイがまた、うまい!! 

こんなことなら毎日飲めばよかった。もともとミルクティーがあまり好きではないので、さしてお金を出してまで飲もうとしなかったじぶんを悔いた。
ひとによっては「インドを旅する上で、チャイは避けて通れない。イヤでも飲む羽目になる」とまで書いている。わたしは2週間、苦労することもなく避けて通れた。でもこれからは飲むことを心に決める。


気がつけばあっと言う間に3~4時間が過ぎていた。
ひとと話しながら食事をするって、たのしい。
明日は、かんたさんたちはエローラへ。わたしはアジャンターへ向かう。
いつかまた、どこかの国で会えるといい。



かんたさんは世界一周ブログをしています。
ご本人から許可をもらったので、紹介します。

かんたとメイのゆる~く世界一周 世界遺産とB級グルメの旅
おふたりがアジャンタ、エローラへ行ったときの記事は、2011年1月20日、21日に掲載されています。かんたさんの日記は、わたしと違ってユーモアたっぷりで読みやすく、とっても面白いのでおすすめです。写真もたくさん。


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# by paquila | 2011-04-29 16:43 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド14日目③】ひとの手で、100年。   

1月19日 エローラ

お昼を食べに行けばよかったのに、時間を気にして行かなかった。
ゆえに空腹で余計に疲れが増し、体力がなんとか残っているうちに、先に最大の見所である第16窟を見てしまうことにした。

第16窟。カイラーサナータ寺院。

寺院を上から見下ろした写真。手前が本殿
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高さ33メートル、幅47メートル、奥行き81メートルという。

本殿の前、「前殿」と呼ばれる部分の屋根?e0224424_1656133.jpg

8世紀中頃から彫り始め、100年以上の歳月をかけて完成した石の寺院。
8世紀といえば、日本では奈良時代。インドでカイラーサナータ寺院の着工(756年)とほぼ同時期に、奈良の東大寺の開眼供養が行われている(752年)。1200年以上前の、気の遠くなるような昔の話。

大きさにまず驚く。それから、これが切り出した石を積み上げて造られたものではなく、地面とつながったひとつの岩をひとの手で削って削ってこのような巨大な、高層建築物のようなものを造ってしまったというところに驚く。
だって、どう見たって「彫刻」には見えない。「建物」に見える。

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山にしか見えないような岩の塊を、こんな風にしてしまうなんて。

途方も無い技術だけれども、このような石造建築を平地に建てるよりも 技術的には楽だという説もある。
石切り場で石を切り出し、現地まで運搬。石を加工して、足場を組んでそれらを運び上げる。それよりは上からコツコツと切り崩していった方がよいというのだ。
相変わらず建築には疎いので、ふむふむと思うも、いずれにせよもう想像に及ばない。
「歩き方」に書かれていた、「100年以上もの間、毎日毎日、日の出から夕暮れまで、カナヅチとノミの音がこの小さな丘にこだまし続けていた」という表現がとても印象的で、想像の助けにする。

回廊。
寺院を囲う左右の岩壁には、2階建ての石窟寺院がある。

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女性?の神?が誰かを肘枕にしてしまっている。
インドではときどきこういう、頭を足で踏みつけられていたり、
串刺しにされている彫像をみかけた。それぞれに神話があるのだと思う。
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あいにく寺院正面からの写真は、撮れない。
いちばん手前に大きなゴープラム(塔門)があり、それを抜けるとどーんと寺院があるのだけれど、距離がない上、巨大過ぎてとうてい写真の枠内におさまらない。
それにしても、どういうわけかあまり写真が残っていない。あっけにとられ、完全に見とれてしまって撮らなかったのかもしれない。


写真でも、文章でも、とうてい伝えることはできない。
あの場に立って、見上げて、1200年前のにんげんの手作業に思いを馳せ、「たまげた……」と口を開ける。
「偉業」という言葉は美し過ぎる。完成をみることなく生涯を費やしたひとたちと、途中から引き継いで完成させたひとたちの、途方も無い地道な労力。

たまげた。

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*年代や寸法は、本やwebサイトによって若干の相違があったので、
もしかすると間違っているかもしれません。
でも、1200年以上前のたかだか数年の誤差なんて!!
1メートル2メートルの誤差なんて!!



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# by paquila | 2011-04-24 18:26 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)