人気ブログランキング | 話題のタグを見る

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【カンボジア2020_7】衝撃的なWat Thmeiとアンコール国立博物館   

※コロナウイルスがここまでひどくなる前、今年はじめの旅行です。


●シェムリアップのお寺巡り(アンコール遺跡以外)


シェムリアップ3日目。
昨日、3日間使えるアンコールパスの1回分を使ったので、今日はアンコール以外の観光。地図をじーっと見ていたら、いくつかお寺を見つけたので、ホテルにトゥクトゥクを手配してもらい、午前中にいくつかそれらをまわってみることにする。


▼Naga(ナーガ)。寺院を囲うように配置されていることが多い
7つの頭をもつ蛇は、天と地をつなぐ橋、すなわち虹を象徴する
このナーガは、後ろで支えているヒト(神?)がなんともいえない
【カンボジア2020_7】衝撃的なWat Thmeiとアンコール国立博物館_e0224424_15542048.jpg


Wat Thmeiは下調べなしに行ったので、予想外に衝撃的だった。
小さな資料館があって、そこではポル・ポト政権時代の生き残りの人の話を元に、収容所の様子を描いた絵がどっさり展示されていたのだ。
絵にそれぞれ解説が添えられている。
どんな風に拷問を受けたのか。どんな風に殺されたのか。
音声ガイドからは日本語の説明。それに加えて絵があると本当に強烈で、きっとわたしは顔をしかめ、眉間に皺を寄せて見つめていたはずだ。
旅の間にまさかまたこの「話」に出会うとは思っていなかったので、心の準備もできないまま、ただただ言葉を失う。

▼寺院の敷地内
【カンボジア2020_7】衝撃的なWat Thmeiとアンコール国立博物館_e0224424_15542054.jpg


ずーんと沈んで外に出ると、境内の一角で本を売っているおじさんがいた。
観光客にものを売るカンボジア人にしては英語がとってもカタコトで、珍しいなと思っていたら、なんとおじさんは本の著者。しかも、収容所の生き残りその人だった。これまた衝撃。
本を買ってくださいと言われ、迷った末、ものすごく申し訳ないけれど丁重にお断りした。

【カンボジア2020_7】衝撃的なWat Thmeiとアンコール国立博物館_e0224424_15542019.jpg


境内には、犠牲者の遺骨堂(納骨堂)も......。
何人分あるのだろうというくらい、人骨がぎっしりと詰まっている。それがガラス張りで見えるようにしてある。身元不明のまま、ぎゅうぎゅう詰めで。

これらを見てからの、犯罪者たち=収容所のトップの人間たちの顔写真のパネル展示。
プノンペンのトゥールスレン虐殺博物館でしっかり勉強したので、誰が誰かわかる。前らが、お前らがと、怒ってしまったわたしは、写真を撮った。さらしてやる。さらしてやります。

......と、思ったのだけど、実際この記事に写真を載せてみたらなんだか気分が悪くなったので削除した。カメラからも削除してしまおうと思う。
当時若かった彼らは、信じられないことに、のうのうと年をとっている。
たぶん、ネットにいっぱい顔写真が出ていると思うので、気になる人は検索してみてください。




思いがけず、どーんと沈んだキモチのまま向かった次のお寺は、Wat Preah An Kau Sai。
ここは普通(頭を切り替える過程で、たぶんあまり集中して見ていなかった)。

Wat Preah An Kau Saa(ややこしくてまぎらわしい……)も、お寺自体は普通だったのだけど、面白いお坊さんと出会った。
オーストラリア人(白人)で、もとカトリック、現在仏教を信仰している。カンボジアの仏教寺院は腐敗している! と嘆くお坊さんの体のあちこちには、タトゥーが。
カンボジアの裏も表も知っている、非カンボジア人(?)で、しかも本物のお坊さん、の話はとても興味深く、トゥクトゥクの運転手を待たせたまま、延々20分くらい立ち話。おかげで、Wat Thmeiの鬱うつな気持ちが浮上した。


【カンボジア2020_7】衝撃的なWat Thmeiとアンコール国立博物館_e0224424_16390389.jpg



午前中最後の観光は、Angkor National Museum(アンコール国立博物館)。
音声ガイドも借りたけれど、プロのナレーターではない日本人が読み上げる日本語はイマイチで、ガイド内容も種類が少なく、5ドル出してまで借りなくてもよかった。
博物館そのものも、広くてきれいで現代的な造りだけど、プノンペンの国立博物館の方がずっと見ごたえがあったし、音声ガイドも充実していた。まち全体が完全に観光地なので、博物館も見栄えだけは今風に整えた観光客向けという印象。

ただ、遺跡めぐりの予習という意味では、行ってよかったかな。
だってわたしは、どれがガルーダでどれがビシュヌか、必死で覚えないとすぐ忘れてしまってついていけない。


午後からは、トンレサップ湖ディナークルーズに向かいます。
さらっと簡潔に書くつもりが、結局いつも通りどんどん膨らんでいく......。


いつもありがとうございます。カナダ情報じゃないですが......。
にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

by paquila | 2020-04-24 16:47 | 【カンボジア-2020】 | Comments(0)

<< 【カンボジア2020_8】トン... 【カンボジア2020_6】川に... >>