天邪鬼なわたくしだってたまには流行で人気のバンクーバーっぽい(?)お店に行ったりもするのです。ごくたまには。
Gastownの菜食ごはん(ヴィーガン)のお店「MeeT」。
シェアフードを除けば、豊富なバーガーメニューと、バターチキン(風)やタイヌードルといったどんぶりみたいな大きなボールがメイン。ものすごく迷って迷って、The Double-Double-AKA Double Bacon, Double Cheez (←seじゃなくz) Burger / ダブルベーコン・ダブルチーヅバーガー。
「肉なし」な気がしない堂々の迫力。っていうか、普通のバーガーそのもの。
食感はお肉そっくり。「お豆とかナッツとかをぎゅぎゅっとくっつけました」という感じがしない。まったく新しい種類の食べ物、というか。お肉の「味」がしない部分をたっぷり濃厚なソースでカバーしているかんじ。そしてこの黄色いぽってりしたソースがマスタードにも見え、何より「溶けたチーズ」に見える。味はカレー。小麦粉的なものでといてるのかな。最後の方はちょっともったり重くなる。
ベーコン的なものは……、結局なんだかよくわからなかった。ベーコン特有の脂の風味や食感がないので、ベーコンというよりはハム?みたいな。チーズも同じく、よくわからなかった。
これは、Crispy BBQ Burger w /satay sauce & spicy mayo fries (+$4.75) / クリスピーバーベキューバーガーと、サテ(東南アジアの)ソースとピリ辛マヨをかけたおいも、玉ねぎのピクルスつき。
ウイスキーバーベキューソースで手も口もべったべたになるバーガー。
ベジバーガーを食べると、お肉の風味ってあるものなんだな、とよくわかる。食感と味と何より脂。それがないゆえに、ベジバーガーを食べたあとは胃が重たくならない。
畜産(とりわけ牛)が環境破壊にものすごく影響しているのだそう。全人類がお肉を食べることをやめたら、別に車の排気ガスとか躍起になって抑える必要はないんだって。
だから明日からみなさんお肉はやめましょうって言われたら、(右へ倣えの日本人ゆえに)まあしょうがないかーと思うけど……。環境云々はさておき、お肉よりも魚をもっと食べたいなあ。
ところでこのお店。
ごはんが出てくるのが遅いなー、空いてるのになー、とひたすら待っていたらサーバーがニヤニヤしながらやってきた。
「いやー、実は注文を通すのを忘れちゃって」
しかも、「急いでる? 先に作ってもらうようにしようか?」
えっ、それ、お客に聞くところ? あなたが忘れていたんだから、普通言われなくてもそうするのではないの? なんで私たちの注文をさも「いま注文受けました」的に一番後ろに出すの? それはあなたがシェフに「僕ちゃん間違えました。これ今すぐ作ってください」と言いたくないだけなのでは?
さらに、「それで、何を注文したんだっけ」
イチからメモしてるし。呆れるわ。
挙句「いやー、君たち、黙って静かに待ってるからさー、気づかなかったよ」って。
すごいな。外国の「わたしのせいじゃなく、あなたのせいでもあるのよ」な理屈にだいぶ慣れているつもりだけど、久しぶりに爆弾を落とされた気分。「私たちのごはん、まだ?」って聞かない私たちのせいですか。そうでしたか。
で・も。
デザートをおまけしてもらった。
Cookies & Cream / クッキー&クリーム
チョコレートムースに生クリーム……のように見えて、もっとふわふわで軽いココナッツのクリーム。ムースも当然動物性のクリームは使っていないので、舌の上にのしっとくる濃厚さはないけれど、軽くて食べやすい。
チップの標準が20%になって久しい。大体あらかじめ機械に20、18、15で設定されている。が、このお店は15ではなく「16」。16なんて初めて見た。セコイなあ。
入店しても、店員は1メートル先で立ち話をして延々こちらを待たせるし、サーバーはアジア人のわたしとは終始目も合わせない。ごはんはおいしいけどなんだかな……。
おまけ。
この「MeeT」の近くにあるイタリアのカフェ兼レストラン「DiBEPPE」(Cordova@Carrall)でアメリカーノ。小さいので2ドルくらい(小さいといっても日本ではこのサイズが普通な気がする)。 カーテンで仕切られたお隣はバーもあるお食事処。
コーヒーは結構おいしく、店員さんもすごくいい人でお昼ごはんのもやもやがしゅるると消えた。終わりよければすべてよしなのです。
いつもありがとうございます。