カリフォルニア初の伝道所が開かれたことで「サンディエゴ発祥の地」と呼ばれるオールドタウン(OldTown)は、メキシコ一色の観光地。こういう観光のために作り上げられたまちって、見所が小さくまとまっていて結構好きだ。
もともと16世紀にスペイン人がやってきてこの地を得たけれども、1821年にメキシコがスペインから土地をぶん取り、その後アメリカがメキシコと戦争をして土地を奪って、現在に至る。
このオールドタウンは1830年代の街並みを再現しているそうなので、メキシコ領時代の景観ということ。
陶器だとか、民芸品だとか、美術品だとか(あと何故か中国のアクセサリーだとか)、とにかくなんでもかんでも色鮮やか。雑貨好きな日本女子が喜々として目を輝かせそうな。
そしてどこを切り取っても絵になるので、写真好きも喜々としてカメラを向けそうな。
博物館もいくつかあって、にもかかわらず下調べせずに歩いていたら(今回こればっか)「もうすぐ始まりますよー。さあどうぞ中へ」と19世紀の丈の長いドレスを着たおねえさんに呼ばれて、わけもわからず入ったとある建物。
USJのハリーポッターみたいなガイドツアー式の施設で、部屋から部屋へ移動して、役者が目の前でちょっとしたお芝居をしたり、映像を観たりしながら歴史を学ぶというもの。これが無料ってすごなーと感激。
ちなみに内容は、迫害された500人のキリスト教徒が戦争にかり出され、アメリカ中部から西海岸まで歩いて(!)旅をした物語。
家に帰って、そういえば一体何の博物館だったのだろうと調べてみたら(遅い)、「Mormon Battalion Historic Museum」。えっ、モルモン教だったの。っていうか、モルモン教がなんなのかよく知らないけど。
モルモン教のツアーがなんと1時間くらいあったため(途中退席できないのが難点)、時間がなくなってしまって肝心の旅行ガイドに載っているような博物館が見学できず。
小さなまちだから、半日あれば足りるかなと思っていたけれど、全然足りなかった。
この日もお天気が悪く、空が白い。青空だったらそれはよく映えただろうに。
いつもありがとうございます。アメリカ情報ですが……。