【インド22日目②】最後のタンドリーチキン
午後は博物館から歩いてコンノートプレイスへ。
コンノートプレイスは、地下鉄のRajiv Chowk駅を中心に、公園、ファストフード店、レストラン、銀行などが波紋を描くように、内側から外側へ円になって連なるデリーの中心地。ニセの旅行会社が多いことでも有名。うまいこと言って無知の旅行者に高額なツアーを組ませるらしい。
確かにあちこちから呼び込みの声がかかる。笑顔で「明日帰るの」と言い、受け流す。
インドでは珍しいマクドナルドも、ここにはある。とはいえ見慣れていることに変わりはなく、さして面白い場所でもなかった。
宿のあるメインバザールに引き返し、ぶらぶら。
バックパッカーが集まるタイのカオサンのように、圧倒的に旅行者が多い。
そしてここは南インドと違い、韓国や日本からきたアジア人が多い。たぶん多くのひとがここからインドの旅を始めるだろうから、雑多な光景にずいぶん衝撃を受けるかもしれない。すでに色々見てきたわたしにとっては、道はアスファルトだし、わりときれいな方だとさえ感じる。
最後の最後で少しだけ買い物をして、気分良く宿に戻り、気を取り直して明日の空港までのタクシーを予約しようとしたら、料金はRs300(約600円)だと言う。きのう、同じカウンターで同じオヤジが開口一番「Rs200出せ。タクシー代だ」と言ったのはなんだったのか。
指摘すると、「キミの聞き間違いだ」と言う。呆れるほどに堂々と200%うそつき。
じゃあ「ほかで探す」と言うと「ここが最安値だ。どこの店ももう閉まってる。どこの店も明日は休みだ」と色々支離滅裂なことをわめいていた。
大体どこの宿でも共通して感じるのは、お金を握っている(=扱っている)男は大概卑しい。うそつきだし、いい加減だし、誤魔化すし、ロクな人間がいない。
道端の牛にも慣れた。
リクシャで犬が寝ていようが、ヤギが寝ていようが、慣れた。
デリーに興味がないからか、疲れからか、それとももう帰る気でいたからなのか、最後の夕食は歩いて探すこともなく、再び屋上の観光地価格の旅行者向けレストランへ。
最後の食事はずっと前から決めていた。タンドリーチキン。
本当はこんな観光地レストランではなく、どこか街中で食べたかったけれど。
でもお肉がやわらかく、味がしっかりしみていて、満足。こんなにおいしいなら旅の最初からもっと食べればよかった。
じゃがいもとトマトのカレー、アルートマト。
デリーは都会だ。
女性の服装もサリーやパンジャビドレスではなく洋服。基本的に皆髪は長いけれど、まれに短くカットしているひともいる。
道路は広く、整備されているし、バスも新しくきれいな車両だ。
「歩き方」を見ていると、もう2、3見所はあるようだけれど、まあいいかと思う。
デリーは、いいや。
明日は、日本へ帰る。
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by paquila | 2011-08-23 05:04 | 【インド-2011】北インド | Comments(0)