無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド8日目】コーチンのトマトスープ   

1月13日 コーチン

昨夜21時前にマドゥライを出発したK.N.Pの夜行バスは、途中何ヶ所か停車、さらに休憩も挟んで5時半頃コーチンに到着した。
長距離用のバススタンドでもなんでもない、ただの道路脇に降ろされてしまった。
まだ真っ暗なので、とりあえず近くの駅で夜明けを待つため、懐中電灯で夜道を照らしながら歩き出す。一応駅までの道を尋ねたものの、真っ暗ということもあり、地図で見るより遠く感じる。おまけに実際の道はわかり辛く、曲がるところを間違えて迷ってしまった。うろうろしていると、リクシャ(こんな時間に!)に「発見され」、Rs10で駅まで連れていってもらう。

コーチンの駅は、まだ夜明け前というのに、大勢のひとが列車や夜明けを待って賑わっていた。
リタイアリングルーム(駅の簡易休憩または宿泊所)があったので、ためしに見に行ってみるも、空きは無かった。ウエィティングリストの電光掲示板(さすが都会!!)の前にじぶんの場所を確保して、座り込んで待つことにする。

今日やることは、宿探しと、ずっと楽しみにしていたバックウォーターツアーの申し込み。それから次の街、ムンバイまでの移動手段の手配。





7時前にようやく明るくなってきたので動き出す。

コーチンはケララ州にある港町で、大きく分けて4つの地区から成る。
バスが到着したのは、エルナクラムという内陸部で、駅や航空会社の現地オフィスなど、機能的な面が揃っている。海を挟んでその西側にフォートコーチン地区とマッタンチェリー地区。こちらは観光地区で、欧米人向けのホテルやレストランが数多くある。
エルナクラムとフォートコーチンの間に、ウィリンドンという人工島があり、マッタンチェリーを含めてそれらはフェリーで行き来できる。

この街に来た理由はふたつ。
ひとつはバックウォーターツアー(詳しくは次の日記にて)に参加するため。
もうひとつは、日本での仕事の関係で旅を途中で切り上げなければならないかもしれず、そのときは航空会社に行く必要がある。その面倒な事情が発生しそうな時期と、旅の移動のタイミングがちょうど合うのが、航空会社の現地オフィスがあるコーチンだった。
というわけで、必然的に初日の宿はエルナクラムで探すことになった。


駅から海側まで歩いて移動。あらかじめアタリをつけていた宿は、ガイドブックよりうんと値上がりしていたり、満室だったり、午後まで部屋が空かなかったりと、ことごとく空振り。ほとんど寝てない上、重い荷物を背負って、午前中とはいえ十分暑い中1時間以上歩いてクタクタ。
こうなってくると、妥協してしまう。
結局30分待てば空くという、1泊Rs600という予算オーバーの宿に決めた。

でもさすが高いだけある。ダブルベッドで、水まわりも、床もきれい。天井のファンはなんと3段階調節機能付き。網戸があるので、窓を開けても蚊が入ってこない。日も差し込む。そしてテレビ付き。贅沢をかみしめつつ、少し眠る。


起きてパスポートが無いことに気がつく。

どこを探しても無い。鏡があったら、顔面蒼白のじぶんの顔を見たかもしれない。
果たして、チェックインのときにレセプション(フロント)で返してもらっただろうか? 
ひとを疑いたくはないし、疑っていると思われたくもないが、背に腹は変えられず、レセプションに駆け込む。
すると、単に相手が返し忘れただけだった。

拍子抜けと安心を同時にたっぷり味わった。

それにしても返し忘れるなんて!! 
ただ、わたしも疲れて注意を怠っていたこともまた事実。
なにしろ相手は悪びれた様子もない。とみに海外では、すべてが自己責任だ。
これがもし、すぐ確認しに行けない状況、たとえばバスで次の街へ移動した後など、だったらと思うとぞっとする。どんなに疲れていてもパスポートだけは間違いなくしっかり管理しないと。





気を取り直し、シャワーを浴びてお昼を食べに行く。
昨日から24時間以上なにも食べていない上、水を早朝で切らしてしまっていた。
飲まず食わずで隣のレストランに入り、オレンジジュースとトマトスープ、ベジビリヤニを所望する。

生しぼりのオレンジジュースはとても美味しく、暑いのでついつい氷―おそらく生水でつくっている―入りで注文してしまったけれど、そんなことも気にならないほどごくごく飲んでしまった。観光地のレストランなので、たぶん大丈夫だろう。たぶん。
何日か前から始まった「1都市1トマトスープ」。コーチンでの初トマトスープは、妙にゼラチン質で、ぷるんぷるんしていた。ベジビリヤニは、うすいマサラ味で、山盛りのごはんの真ん中にじゃがいも、たまねぎ、カリフラワーがやはりこれもマサラで味付けされて入っている。残念ながら、そこまで美味しいものではなかった。





午後は、あちこち歩き回ってバックウォーターツアーを申し込み、ネットカフェで次の移動のため、飛行機の予約をした。

次の目的地は、コーチンから北上してムンバイ経由でアウランガーバードだ。

コーチンからムンバイを飛行機で移動。ムンバイで一泊した後、アウランガーバードまでを夜行バスか夜行列車で、と考えていたにもかかわらず、なにを思ったのか一気に飛行機を乗り継いで1日で行くことにしてしまった。

実はここにきて、早くも(!)移動移動の旅にやや疲れてきていて、皆が良いというコーチンでもゆっくりできないし、少しもやもやする気持ちでいた。
これはまさに時間をお金で買ったということ。
せっかく貧乏旅行をしているのに、これでは元も子もないけれど、よく考えたら「究極に安く行く」ことが旅の目的であるわけでもないので、限られた時間を有効に使うだけだと、開きなおった。

というわけで、コーチンには4泊することになった。


夕食は、今日こそカレーを食べるつもりが、どういうわけかまたしても焼きそばとトマトスープを頼んでしまう。無意識に「カレー拒否」が始まっているのか? 
焼きそばは、どこのお店で食べてもキャベツとニンジンのシャキシャキ感がうれしい。日本ほどあまりよく火を通していないとも言えるけれど、気にしない。
トマトスープは、なんと。……ケチャップスープだと思う。きっと……。
コーチンではトマトスープは2連続でハズレだ。
特筆すべきは水。インドに来て初めてがっつり冷えた水が出てきた。
さすが大都市! 
冷たい水って、美味しい!!


エルナクラムを無駄にうろうろしていて発見したKFC......ではなく、エフエフシー??e0224424_230131.jpg



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# by paquila | 2011-02-24 23:18 | 【インド-2011】南インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド7日目】ついにきた。インドの洗礼!   

明け方、腹痛で目が覚めた。

そもそも寝苦しい夜だった。
天井のファンをつければ寒く、消せば暑い。
おまけにファンをつけていれば風で飛ばされる蚊が、消せば寄ってくる。
おかげでほとんど眠れず、ようやくうとうと眠りについた矢先のことだった。


ついに、おなかを壊してしまった。


実は2、3日前から寝るときにきりきりと胃に痛みを感じていたけれど、気付かないふりをしていた。生水は飲んでいないし、きのうの揚げドーナツの油だろうか? それにしては時間が経ち過ぎている。やはり疲れと、慣れない香辛料の食事が続いていることが原因だろうか。

もともと今日は12:00にチェックアウト。
20:30発のコーチン行き夜行バスに乗るまでは街をぶらぶらして過ごす予定だった。
この調子だと、今日は安静にしていた方が無難と判断し、フロントに滞在延長できないものか聞きに行くことにした。

南インドの宿は大体24時間制で、チェックインした時間から24時間後がチェックアウトになる。だから早朝街に着いたときなどは、すぐにチェックインできて便利なのだけれど、その分早朝に出て行かなければいけない。このため、宿によっては半日延長を交渉できるところもあるという。

結果は、延長不可、延泊可、だった。
1泊分払えば夜行バスの出発ギリギリまで安心して部屋を使えるので、そうすることにした。680円(1泊分)をケチって、真昼の炎天下、重い荷物を背負って外に出かけるのは無理だ。

延泊を申し込み、安心して部屋で休むことにする。水分だけはこまめにとって、テレビでも観ながら……と思ったら、電気が停まっている!


なにも食べたくなかったけれど、薬を飲むため、何かないかとかばんをあさる。
クッキーもチョコレートもぜんぶきのう少年たちにあげてしまった。
あるのは、「堅あげポテト」。

Nさん、ついにこのときがきました。

しかも昨日邪魔だからと、空気抜きに針で穴まであけたのに(Nさんなら「いいのよ、そんなことはいいのよ」と笑うだろうか)。
とてもポテトチップスを食べる気分ではないけれど(それに胃に悪そうだ)、Nさんを思い出しながら2つ3つだけつまむ。なんて懐かしいまともな塩味!!





午前中はうとうとしながら過ごし、午後には少し気分もよくなった。
痛くて痛くてもだえ苦しむことはなかったし、発熱もない。30分おきにトイレに駆け込む、ということすらなかった。ということは変な菌が入ったということではなさそうだ。
少し不安定な感じは残るけれど、夜には出発できそうだと思った。

眠気もなくなり、部屋にいても退屈なので、時間つぶしに近くのネットカフェに行ってみる。
受付のおばさんはとても無愛想で、怖そうな女性。
店を出る際、タミル語でお礼を言うと、たちどころに表情が変わり「他に何を知ってるの」と身を乗り出す。
正直そらで覚えているのは「ありがとう」くらい。
だけどマドゥライに来るバスの中で薬屋おじさんにいくつか教わったことを思い出し、あのとき書き留めたメモを見せる。するとおばさんは「ちょっと! この子がタミル語を知っているわよ!!」と周囲のひとを呼び寄せる。たちまち5、6人のインド人に囲まれ、薬屋おじさんに教わった言葉を披露。

「こんにちは」
「いくらですか」
「水」
「はい/いいえ」

おばさんは「これ(メモ)は失くしちゃだめよ。大切にしまっておきなさい」とにっこり笑った。
退屈しのぎに教わったタミル語が、こんなところで思わぬ効果をもたらした。
薬屋おじさんに心のなかでもう1度お礼を言い、晴れ晴れとした気分で店を出た。


たとえ「ありがとう」のひと言だけでもその土地の言葉で言うと、相手の反応が如実に変わる。これはどこの国に行っても同じで、無論10人中10人が、とは言わないが、ときどきこんな風に別人?と思うくらい態度が好転することがあるので、あなどれない。世の中英語がすべてではないのだ。



動けるとはいえ、まだなにか胃に入れるのは怖く、夕食は控えた。
結局この日口にしたものはポテトチップスを3つと水だけ。
体調に少々緊張つつ、チェックアウトをして20:30発のバスに乗り込んだ。
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# by paquila | 2011-02-21 21:50 | 【インド-2011】南インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド6日目②】君のものは僕のもの?   

1月11日 マドゥライ

ミーナクシー寺院をたっぷり堪能した後は、ティルマライ・ナーヤカ宮殿(Thirumalai Nayakkar Palace。地元では別の言い方もあるようだった)に向かった。

17世紀に建てられたというこの宮殿は、いままで見てきたドラヴィダ式の建築物とはちがい、どちらかというと西洋風。大部分がすでに破壊されてしまったとのことで、見学できたのはがらんとした鳩のフンだらけの大広間と、裏手にある博物館(というと聞こえは良いが、単に石像や絵が展示されている離れ)だけだ。
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ペイントしなおされているとは思うけれど、広間の天井部分は大変立派で、鳩の巣になっているのがもったいない。
博物館に展示されていた、1798年に描かれたという宮殿の絵では、すでに柱にヒビが入っているのが見て取れたので、建築後100年足らずでもう廃れ始めていたのだろう。

宮殿は閑散としているけれど、柱の彫刻だけは見ごたえがある。e0224424_22251930.jpg


ひと通り見た後、このあとどうしようと座って休憩していると、大きな目できれいな顔立ちの少年が声をかけてきた。
いきなり「水! 水!」とひとの水をねだる。でもこのとき持ち歩いていたのは日本のポカリスエットの粉末を溶かしたもので、説明するのも面倒なので明らかに白濁したボトルの水を「これは薬を混ぜているからだめなの」と断る。

すると今度はひとのかばん(しかもわたしが膝の上に抱えているというのに)を乱暴に勝手に開けようとする(!)。
慌てて静止し、とりあえず飴をあげると「もう1個くれ」と自ら強引に手を突っ込んでくる。
必死の?攻防戦を繰り広げているうちに「なにやってるんだ」と友だちが3人やってきた。

少年は、10歳くらいかと思っていたが実は14歳。
ほかの3人は15歳で、皆学校の帰りなのだとか。そう、宮殿の中が子どもたちのあそび場になっているのだ。地元の子は出入り自由なのだろうか? 
後からきた3人のうちひとりが片言の英語を話せたので助かった。15歳で英語を話すなんてたいしたものだ。
右端の子がいちばん英語がしゃべれる。こうしてみるとなかなか男前。e0224424_22304862.jpg

少年は相変わらず隙あらばかばんを開けようとする。
財布やデジカメが入っているかばん本体を開けられるのは非常に困るので、是が非でも阻止するも、外側のポケットは諦めて物色されるがままにしていると、クッキーと食べかけのチョコレートを取られた。
自分ばかり取って食べようとするので、さすがに「お友だちにもあげなよ」と何度も身振り手振りで伝えると、渋々チョコレートを半分友だちのひとりに渡す。残りのふたりには、仕方がないのでわたしが最後のじぶんのお菓子を手渡した。

ところで、少年はただの1度もお礼を言うことなく、奪うだけ奪って食べてしまう。
結局水もひとが目を離した隙にぱっと奪って飲んでしまった。
ちなみにインドの人はレストランのコップで水を飲むときも口をつけずに大きく開けた口に上から水を注ぎ込む。少年がわたしのペットボトルの水(ポカリスエット)を飲むときも、口をつけずにだぼだぼと注いでいた。味についてはなにも言わなかった。明らかにへんな味がしただろうに!



食べ物も水も取ってしまうと、今度はわたしのパンツのポケットに強引に手を突っ込んできて(!!)小銭を奪おうとする。慌てて無理やり止めたが、呆れてもう何をどう言えばいいのかわからない。
この子は物乞いでもなんでもなく、ちゃんと学校に通っていて、携帯電話まで持っていて、ある程度の水準で生活できているように見えるのに。
平気でひとのものを取ったり、ひとからものをもらっても、ただの1度もお礼を言わない(言えない)のは文化なのだろうか。この子の家庭なのだろうか。ひと懐っこくて悪い子ではないけれど、少し疑問が残った。

誰よりやんちゃな14歳。顔はこんなにきれいなのに……e0224424_22421724.jpg

もうひとつ驚いたのが、この子たちが食べた後のお菓子の袋をその場にポイと捨ててしまうこと。
少し前にバスの中で出会った薬屋おじさんも、バスの窓からポイポイごみを捨てていたし、街を歩いていても、その場でゴミを捨てている光景をしょっちゅう見かける。だからインドの道はゴミだらけだ。
大人が平然とそれをするのだから、そりゃあ子どももなんの罪の意識もなくポイ捨てするのも当然か。でもここは一応宮殿内なのだけど……。

インドは公衆衛生観、というものが先進国に比べて著しく乏しいらしく。
「ゴミはゴミ箱に捨てましょう」ということを親も先生も誰も「教えない」ので、人々はゴミをその場で捨ててしまうのだとか。

観光でちょこっと足を踏み入れただけのわたしが、じぶんの常識、じぶんの文化を振りかざして「ゴミはゴミ箱に捨てなきゃ」などと注意をするのはナンセンスで、もちろんおそらく国は関係なくゴミはゴミ箱に捨てた方がいいだろうけれど、そこは黙っておいた。

このときわたしが思い出していたのは、なんでも「こうしなきゃだめよ」と押し付けるタイプのひとたちのことだった。しかもあたかもそれが相手のためであるかのように、得意顔、親切顔で驚くほど限りなく狭い「常識」を強要するひとたち。
そういうひとたちが、この国にきたらどうするのだろう。
ありとあらゆることがじぶんの「常識」と異なるこの国で、そういうひとたちはどのように振舞うのだろう。

そんなことをぼんやり考えているうちに、少年たちは去っていった。





夜、初日に出会った日本人Nさんからもらった「堅あげポテト」がついに邪魔になり、針で穴を開けてカサを減らすことにした。
パンパンのポテトチップスはかばんの中でほんとうに邪魔で(Nさんごめんなさい!)、空気を抜けば当然持ち歩いているうちに粉々になってしまうかもしれないし、多少湿っていくだろうけれど、これ以上我慢できない。
食べてしまえばいいのだけど、「非常食」は非常時に食べたいものなのだ。


そしてそれは意外と早くやってきた。
(つづく)


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# by paquila | 2011-02-17 23:05 | 【インド-2011】南インド | Comments(0)