※コロナウイルスがここまでひどくなる前、今年はじめの旅行です。
アンコールワットを見た後は、朝ごはんを挟んでスモールサーキットを反時計回りに巡る。これも混雑回避の作戦。
Ankor Wat #1(ひとつ前の記事) → Ta Prohm → Ta Keo → Ankor Thom (the Victory Gate → Terrace of the Leler King → Terrace of Elephants → Baphuon → Bayon → the South Gate) → Ankor Wat #2(ひとつ前の記事)
●Ta Prohm
12世紀の仏教寺院。
▼壊れているところがまたよい雰囲気をかもし出す。
ここは、2001年の映画「トゥームレイダー」の撮影場所として知られている。
そしてこの寺院を何より象徴するものが......。
巨木。
寺院を飲み込むようにはびこる巨大なガジュマル。
人気の遺跡だけあって、木と建物といっしょに写真を撮るための台があったりする(そして長蛇の列ができている)。
木に侵食された建造物を見るのはこれが初めてではないけれど(たとえば台湾の安平樹屋とか)、それにしてもこの木の生命力がすごすぎて唖然。 ガジュマルはイチジクの種類なのだそう。知らなかった。
●Ta Keo
10世紀末ごろ、ヒンドゥー教寺院。
砂岩でできたピラミッド型のお寺。未完。
写真は割愛するけれど、またしても急勾配の階段をのぼる系。
珍しく?彫刻の類がない。
未完に終わった理由は諸説あり、結論としては「不明」だけれど、一説によると建設中に雷が落ちたことで、災いの前兆だと恐れられて途中で破棄されたとか。
●Ankor Thom-Terrace of the Leler King
ここから、Ankor Thomに入る。
アンコールワットは敷地内にメインとなる寺院がどーんとある。
一方アンコールトムは、広大な敷地内にいくつも寺院が点在。結果、アンコールワットより大きい。
が!
トゥクトゥクの運転手がざっと見る場所を示してくれたのだけど、一旦乗り物から降りてしまうと広すぎる上に標識もなく、何を見ればいいのか、目の前のものは何なのか混乱してしまった。
(多分標識はあったのだ。でも見落としたのだと思う)
●Ankor Thom-Terrace of Elephants
カタチからこれは象だろう、とか。
(英語の本は日本のガイドブックみたいに写真が載っていないから不便)
この背後に、Phimeanakasという寺院があって、確かに行ったはずなのだけど何故か写真が残っていない。
やっぱりこのAnkor Thomはその場で混乱しただけあって、色々あいまい。
11世紀ごろ。
ここが「世界最大のジグソーパズル」と呼ばれる理由は、内戦が始まる前に考古学者の手によって石がひとつひとつ分解された。詳細な記録を残したにもかかわらず、クメール・ルージュの時代にその記録がすべて破壊されてしまう(ほんとに、すべてにおいて迷惑極まりない組織)。結果、30万個に及ぶ石を再びひとつひとつ、想像しながら元に戻すはめに。
炎天下の元、急な石段をのぼるのは「またか」とうんざりするのだけど、はるばる飛行機に乗ってここまで来たことを思うと、のぼれるところはすべてのぼらねば、と思うのです。
●Bayon
アンコールトム最大の見所、バイヨン(バヨン?)。
12世紀、仏教・ヒンドゥー教混合寺院。
この顔ばかり強調されて、実はここに来るまでは、めちゃくちゃ巨大な頭がひとつどーんとあるのだと思っていた。
でも実際は54の塔に216の観音菩薩の顔(頭)が彫られている。
これはこれですごいけれど、遺跡見学も終盤。すでにこういうものは幾つも見ていたので、あまり大きな声では言えないけれど「顔」自体にそこまで感動はない。
では何に感動したかというと。
壁の彫刻。
アンコールワットもすごかったけれど、ここもまた、角を曲がるたびに巨大で素晴らしい彫刻がどどーんと。
物語の一場面が描かれていて、細かく見ていくと本当に面白い。
時間がいくらあっても足りない。
▼魚(サメ?)に食べられる牛??
▼かつては回廊にも屋根があったのかもしれない
▼巨大な岩山のよう
この後、西日を浴びるアンコールワットの外観を観に行って、9日間に渡る旅はおしまい。
最後に、2日間朝から晩まで運転してくれたトゥクトゥクの運転手、マオさんと約束したので名刺を紹介。
2児のパパ。温和でとてもいい人。
時間通りに現れるし、トゥクトゥクに積み込んだ冷たい水もその都度くれる。
どうでもいいけど、最近は名刺を「もらう」代わりに「いまここで写真に撮ってSNSにあげて」と言われるのだねー。
いつもありがとうございます。次回はカンボジアの食べ物。