無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 カテゴリ:【インド-2011】西インド( 12 )   

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド15日目③】アジャンター→ムンバイ→デリー   

1月20日~21日 アジャンター→ムンバイ


見た目にそぐわず、激辛のウタパでおなかいっぱい。
1日観光した後だし、体もクタクタ。
でも、今日はまだ終わらない。
23時の夜行バスでムンバイへ移動。飛行機にギリギリ間に合うか否かのキケンなスケジュールで、とにかく空港へ行き、そこからデリーに空を移動。
デリーの宿は押さえているものの、宿からの確認メールは来ず、地図もない。
まだあとひとがんばりも、ふたがんばりも残っている。


まずは、22時過ぎにチェックアウトして、バスターミナルに向かうべくリクシャを探す。
近くにいた親切なおじさんが、「そこまでだったら、キミなら5……、いや、10ルピーだね」と教えてくれる。
相場(インド人価格)が5で、観光客価格が倍の10ということですね。
なるほど。真っ暗な道を歩いて行く気はないので、払いましょう。

ところが。
声をかけたリクシャはことごとく、「40」だの「50」だの、あのひとを騙す独特な「にやにや」した顔でふっかけてくる。親切なおじさんが交渉してくれたものの、なしのつぶてで、おじさんも形無しだ。

腹が立ったので、重いバックパックを背負ったまま歩くことにした。
インドの夜は暗い。昼間何度も歩いた道だからと思ったが、全然ちがう。
とはいえ、歩いて15分もしないうちに、煌々と暗闇を照らす大きな建物を発見。民間の会社ゆえに近代的なバスターミナルだった。





インドのバスは意図的に同姓同士を隣り合わせにするようだ。混み合った車内でわたしだけ隣が空席。
バスはムンバイの市内まで行く。地図を見ると、おそらく空港を通って市内に入るようだったので、途中で降ろしてもらえるかどうか聞いてみた。一度市内に入ってしまうと、渋滞に巻き込まれるのは必至で、引き返すための時間とお金があまりに無駄だ。第一、本当に飛行機に間に合わないかもしれない。
車掌は英語がカタコトで、停まるのか停まらないのかはもちろん、そもそも理解してくれたのかどうかもわからない。が、とりあえず「心配ない」と言われたので席に戻った。
相変わらず、夜中なのに、大音響で映画が上映される(インド映画はミュージカルなので、大半が大音響で恋の歌とかが流れている)。
夜中の2時3時でも時々停まって人が乗り降りしていく。時刻表とかあるのだろうか。バス停の目印すらないけれど。

次第に夜が明けていく。不安になってきて、停まるたびに「空港に近い?」と聞いたり、もの問いたげに車掌を見つめてみたりするも、手で制されるばかり。わかってはいるの、かな?
結局7時過ぎに「空港だよ」と教えてもらった。
しかも、空港入り口の真下に停まってくれていた。本来そこが空港向けの停車場所なのかもしれないけれど、つい感激。





デリーへは、安いが評判は悪いエア・インディアを使った。
それはチェックインカウンターからすでに表れていた。
膨大な数の乗客が、ロクに列にもならずただ待っている。スキあらば順番を無視しそうなインド人ばかり。というか、実際順番も何も、カウンターに客が群がっている。職員も立っているだけで誰も整理しようとしない。

負けじとわたしもひとを押しのけ(ごめんなさい)カウンターにへばりつく。案の定、わたしの真後ろにいたひとは、わたしを後ろから覆うかたちでカウンターに手をついているから、呆れてしまった。

10時離陸の飛行機は、45分遅れで出発。
安い国内線のわりに、1人1台モニターがあるし、機内食まで出たことは驚き。
(食べたもののどれかのせいで、その後ずっと口がクサかった)





デリーには12:50に到着。
空港はさすがに大きくて近代的。
そして心配していたホテルからの迎えはちゃんと来ていた。
これで安心。やっと休めるかと思いきや。
インドではそうはいかないのだった。


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by paquila | 2011-07-02 03:31 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド15日目②】見たこともないお菓子と果物、2連続   

1月20日 アジャンター

ガイドに案内され、主要なものを急ぎ足で見学の後、「じゃあ今から30分の昼食時間込みで1時間自由行動です」となった。
石窟群の端からレストランのある集合場所に戻るまで早足で10分はゆうにかかる。
結局昼食は時間がなく、ラッシーだけ飲んだ。ひとりジュースだけすするわたしを不憫に思ったのか、隣にいたインド人家族が「食べなさい」とお菓子をくれた。

これだけ見ると揚げ餃子のようだけれど。実際は分厚いクレープのようなもの。それをちぎって食べる。
パサパサしていて、ちょっと甘い。シナモンの香りもするようなしないような。
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帰りの車は、やはり行きと同様乗用車で、インド人ツアー客3人+男前フランス人+わたし+ガイド(行きはミニバスに乗っていたのに、何故わざわざ狭いこっちに!!)。
団体ではないせいか、行動が自由で、道端の売り子を呼び止めて果物を買ったりする。しかもその場で「剥いてくれ」と切り分けてもらう。道路の真ん中で。そのやりとりはすべて窓越し。ほかの車や牛やひとは、さして文句も言わずわたしたちの車を迂回していく。

「ゴワワ」という洋なしのような果物。細かい種はあるものの、濃厚で水分たっぷり。皮ごと食べる。
謎の赤い粉(辛い)をかけて食べる(写真は粉をかける前)。粉さえなければ甘くて美味しいのに...とひそかに思った。
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さらに、インド人女性の思いつきの要望により、サリー屋に立ち寄る。このツアーで土産物屋に寄るなんて聞いてないのに!! ほかの客の都合はおかまいなしなのだなあと、諦める。

個人旅行なので、ツアーにつきもの土産物屋に入ることもない。これもひとつの機会ととらえて車を降りる。
機織りの工房を見学した後、奥へ。
壁一面に極菜食の布が積み上げられている。
中央に大きなテーブルがあり、そのまわりに腰かけて、店主が客の好みを聞いて次から次へと棚から布を出してきては大胆にテーブルに広げていく。
客はそれを触ったり、引っ張ったりして、どんどん「これは嫌い」「もっと明るいものを」など意見を言う。
ふつう、こういうツアー客を相手にしているお店は押しが強く、外国人もよくわかっていないので店側に勧めれれるがままに適当なものを買わされることが多い。
が、今回はインド人が相手だ。言葉も同じで、ものの価値や相場も外国人よりはわかっている。下手な説明はできない。この買い物の様子を見れたのはラッキーかもしれない。

あっと言う間に何十種類もの布が目の前に、文字通り山積みになった。さすがに驚いた。
インド人女性はじっくり吟味した後、2枚買って帰った。
この後、倍くらいの高さになるまで布が増えていく。
片付けるの大変そうだなと、つい考えてしまう。
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おかげで帰着時間は1時間近く遅れたものの、ミニバスの団体から離れて乗用車に乗った特典はほかにもあり、当初の解散場所ではなく、じぶんの宿の目の前で降ろしてもらえた。
ちなみにガイドも、わたしよりうんと早くに「ここが僕の家だ」と途中下車していった。「遠足は家に帰るまでが遠足です」の論理は、家が学校の手前にある場合、途中で降りた方が合理的だと知る。でも先生は学校へ戻るべきでは...?





夕飯は、3日連続で同じ宿のレストラン。
1都市1トマトスープの約束事?はひそかに続いており、トマトスープとマサラウタパ。
昨日メイちゃんたちが食べたものの味違い。
手でちぎってサンバルやチャツネをつけて食べる。
意外にも、これが今までで食べたインド料理のなかでいちばん辛かった。
見た目は到底辛そうには見えないのに。なにかしら激辛の要素が練りこまれているもよう。
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最後に、アジャンターの感想。
なにほども見ることができなかった。ツアーはやめておけばよかった。高くてもプライベートカーをチャーターするか、或いは面倒でも自力で公共の交通機関で行った方が結果的に良かったかも。

さあ。ごはんを食べたら、夜は夜行バスでムンバイへ移動だ。

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by paquila | 2011-05-06 22:56 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド15日目①】アジャンター石窟寺院   

1月20日 アジャンター

今日はアウランガーバードから100km近く北上したところにある、アジャンターの遺跡に行く。
すでに申し込み済みのクラシックトラベルの日帰りバスツアー。Rs400(約800円/昼食代・入場料別途)。
出発は8時半。でもバスが来ない。8時45分にようやく15人乗り程度のミニバスが到着。ところが全員乗れない。ツアーは予約制なので、事前に参加人数はわかっているはず。それなのに何故こういうことになるのか。でもこんな不思議に憤っていては、インドではやっていけない。
ミニバスに乗れず、後からやってきた普通乗用車に乗る。幸い助手席を確保したので、バスよりも景色がよく見え、かつ座席も広く快適。

きのうエローラに行ったときは、込み合ったバスの後部座席にいたので景色なんて何一つ見えなかった。でも今日はよく見える。だだっ広い荒野をひた走る。これが社会科でならった、デカン高原。



途中シャトルバスに乗り換え、アジャンターにはお昼頃到着。
ツアーなので、ガイドのおじいちゃんに先導され、全員でぞろぞろと石窟へ向かう。

アジャンターは壁画で有名らしい。

Uの字の渓谷に沿って崖を掘る形で30の仏教石窟が並んでいる。
最初に寺院が開かれた時期は、紀元前1世紀頃。その後8世紀に仏教の衰退とともに廃窟となり、忘れ去られ、密林に埋もれてしまった。1000年の時を経て、1819年。虎刈りに来たイギリス人が偶然、密生する蔦(つた)の合間に石窟群を発見したのだという。

遠すぎてわかりにくいが、右側中央から左へむかって四角い黒い影が点々と。
これが崖を掘ってつくられた石窟群。

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暗くてひんやりした石窟の内部にぞろぞろと入り、ガイドが懐中電灯で壁画を指して説明してくれる。

石窟の内部。暗くてボケてしまう...
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自由に興味のある場所を見学しようとすると、ガイドに怒られるので(!)、ガイドに従うしかない。しかも、ときどき質問されるので、必死で話を聞いていないと答えられない。学校の先生のようだ(そしてこういうタイプの先生はきらいだ)。

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このアジャンター壁画の保存状況はインド屈指らしい。
妹尾河童さんの『河童が覗いたインド』によると、壁画は岩肌に牛糞と籾殻を混ぜた泥土を塗り、石灰を重ね、そこに絵を描いているとのこと。絵の具は赤と黄は砂土。緑は植物の葉。黒は炭。青はペルーから輸入していたそうだ。

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崖にこんなものを彫ってしまい、1000年も密林の奥で眠り、それがいまも残っているわけで。
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崖と言っても、並ぶ石窟群に沿って階段や道がきちんとある。ところが、これらは発見された後、見学用につくられたもので、当時はそれこそ崖をよじ登って行き来していたらしい。
仏教窟は大きく分けて2種類。ひとつは「ヴィハーラ」と呼ばれる、僧侶の寝所。もうひとつは「チャイティヤ」という礼拝堂だそうだ。

ヴィハーラには石のベッドが並んでおり、牢屋のように見える場所もあった(あまりにも真っ暗で写真は撮れなかった)。
チャイティヤには、礼拝の対象として仏舎利が納められているストゥーパ(日本語で「卒塔婆」になった元の言葉)が祀られている。ものの本によると、ストゥーパは最初は単なる丸い塔で、後に仏像が彫られるようになり、それを拝むようになったのだという。
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涅槃(ねはん)像がこんなところに。
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ライトアップされているので、暗い窟内でもしっかり彫刻を見学できる。e0224424_2353694.jpg



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by paquila | 2011-05-05 22:55 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド14日目④】誰かと食べるって、良いもんだ   

1月19日 アウランガーバード

カイラーサナータ寺院に圧倒され、少し元気が出て残りの第1~12窟、仏教石窟群を駆け足でまわる。
残念ながら、ぜんぶ回りきる前に引き上げてしまった。

仏教寺院は、僧侶が修行する祈りの場がある。e0224424_20152698.jpg


帰りは苦労した。
行きと同じく民間のバスを使おうとするも、待てど暮らせど来ない。
そして、やはりひとによって言うことが違う。「バスは30分に1本だよ」「2時間に1本だ」「今日はもう終了したよ」(!)。
実際は、2時間ちょっと待っている間に4本きたのだが、内3本は待っているわたしたちを横目に走り去ってしまった。
日が暮れてきて、いよいよ不安になってきたところへきた4本目。
全員車道に飛び出し、バスの行く手を阻むように手をふって停めようとする。バスが通り過ぎようとしたので、今度は皆が走って追いかけ、車体をバンバン手のひらで叩く(!!)。日本ではお目にかからない光景に呆気にとられつつ、わたしも置いていかれては困ると、一緒に走る。

もともと停まるつもりでいたのか、我々の必死の努力でやむを得ずなのかはわからないけれど、とにかくバスが停まった。


乗り込むと、最後部座席に座る制服を着た10歳くらいの女の子ふたりが手招きする。
行ってみると、かばんをさっとよけ、そこに座るように手で座席を叩く。なんと席を確保してくれていた。
「ありがとう」と腰かけると、たちまち会話が始まった。
ひとりはこちらに対して興味津々だけれど、少しシャイな眼鏡の女の子。もうひとりは、大きな瞳のかわいらしい子。主にこの子が英語でわたしに話しかける。鈴の鳴るような声とは、この子のためにあるのかと思うくらい、高くコロコロとした声で目を輝かせて話す。
アジアの国で出会う子どもにはいつも驚かされる。年端もいかない子が、英語を話すのだ。

まずふたりでコソコソと相談して、鈴の声の女の子が質問をする。

「何色がすき?」
「食べ物はなにがすき?」
「すきな科目はなに?」
「すきなスポーツはなに?」
「どの野菜がすき?」

習いたての英語の授業のよう。おなじ質問でもお決まりの「結婚してるの?」「彼氏はいるの?」とは大違いだ。クスクスと笑いながら好奇心に満ちた会話はとてもたのしく、へとへとに疲れた上、2時間以上待ちぼうけをくらった身を癒してくれた。
女の子たちは何もない荒野で途中下車した。別の乗客から促されて外を見ると、こちらを見上げて無邪気に手を振っている。バスが動き出してもしばらくはそうしていたが、やがてお互い別々の方向へ走り出した。うんと遠くに集落が見えた。

この子たちは毎日こうやってふたりで通学しているのかな。
家に帰れば、いつものバスで出会ったアジア人のことを家族に話すのだろうか。





さて。夕食は昨日の晩レストランで無理やり?声をかけた、かんたさんとめいちゃんとごはんを共にする。
日本人だけのテーブル!
メニューを選ぶのもたっぷり時間をかける。
ひとりだと、適当に無難なものをさっさと選んでしまうけれど、めいちゃんはその場で「歩き方」を取り出し、じっくり読みながら考えている。なんだ、こういう風にすればよかったんだ! と感動する。
「あれを食べた。美味しかった」「これも試した。イマイチだった」。
わいわい言いながら食べ物の話をするのはたのしい。

わたしのパラック・パニール(ほうれん草とチーズのマサラ)。
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めいちゃんたちが頼んだ、インド版「ピザ」、ウタッパ。
ピザというよりは、韓国のチヂミのような?

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かんたさんは世界一周人。旅のベテラン。
旅の情報交換はたのしい。貴重過ぎる情報をたくさんいただき、歩き方にメモ。今後の旅程に関しても相談にのってもらう。日本語で、日本人の感覚で、というところが素晴らしい。
おまけに、インドに来て2週間になるというのに、ただの1杯もチャイをまだ飲んでいなかったわたしに、チャイを飲む機会まで与えてくれた(素朴な表現にすると、要は「食後のお茶」)。
そして、チャイがまた、うまい!! 

こんなことなら毎日飲めばよかった。もともとミルクティーがあまり好きではないので、さしてお金を出してまで飲もうとしなかったじぶんを悔いた。
ひとによっては「インドを旅する上で、チャイは避けて通れない。イヤでも飲む羽目になる」とまで書いている。わたしは2週間、苦労することもなく避けて通れた。でもこれからは飲むことを心に決める。


気がつけばあっと言う間に3~4時間が過ぎていた。
ひとと話しながら食事をするって、たのしい。
明日は、かんたさんたちはエローラへ。わたしはアジャンターへ向かう。
いつかまた、どこかの国で会えるといい。



かんたさんは世界一周ブログをしています。
ご本人から許可をもらったので、紹介します。

かんたとメイのゆる~く世界一周 世界遺産とB級グルメの旅
おふたりがアジャンタ、エローラへ行ったときの記事は、2011年1月20日、21日に掲載されています。かんたさんの日記は、わたしと違ってユーモアたっぷりで読みやすく、とっても面白いのでおすすめです。写真もたくさん。


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by paquila | 2011-04-29 16:43 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド14日目③】ひとの手で、100年。   

1月19日 エローラ

お昼を食べに行けばよかったのに、時間を気にして行かなかった。
ゆえに空腹で余計に疲れが増し、体力がなんとか残っているうちに、先に最大の見所である第16窟を見てしまうことにした。

第16窟。カイラーサナータ寺院。

寺院を上から見下ろした写真。手前が本殿
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高さ33メートル、幅47メートル、奥行き81メートルという。

本殿の前、「前殿」と呼ばれる部分の屋根?e0224424_1656133.jpg

8世紀中頃から彫り始め、100年以上の歳月をかけて完成した石の寺院。
8世紀といえば、日本では奈良時代。インドでカイラーサナータ寺院の着工(756年)とほぼ同時期に、奈良の東大寺の開眼供養が行われている(752年)。1200年以上前の、気の遠くなるような昔の話。

大きさにまず驚く。それから、これが切り出した石を積み上げて造られたものではなく、地面とつながったひとつの岩をひとの手で削って削ってこのような巨大な、高層建築物のようなものを造ってしまったというところに驚く。
だって、どう見たって「彫刻」には見えない。「建物」に見える。

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山にしか見えないような岩の塊を、こんな風にしてしまうなんて。

途方も無い技術だけれども、このような石造建築を平地に建てるよりも 技術的には楽だという説もある。
石切り場で石を切り出し、現地まで運搬。石を加工して、足場を組んでそれらを運び上げる。それよりは上からコツコツと切り崩していった方がよいというのだ。
相変わらず建築には疎いので、ふむふむと思うも、いずれにせよもう想像に及ばない。
「歩き方」に書かれていた、「100年以上もの間、毎日毎日、日の出から夕暮れまで、カナヅチとノミの音がこの小さな丘にこだまし続けていた」という表現がとても印象的で、想像の助けにする。

回廊。
寺院を囲う左右の岩壁には、2階建ての石窟寺院がある。

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女性?の神?が誰かを肘枕にしてしまっている。
インドではときどきこういう、頭を足で踏みつけられていたり、
串刺しにされている彫像をみかけた。それぞれに神話があるのだと思う。
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あいにく寺院正面からの写真は、撮れない。
いちばん手前に大きなゴープラム(塔門)があり、それを抜けるとどーんと寺院があるのだけれど、距離がない上、巨大過ぎてとうてい写真の枠内におさまらない。
それにしても、どういうわけかあまり写真が残っていない。あっけにとられ、完全に見とれてしまって撮らなかったのかもしれない。


写真でも、文章でも、とうてい伝えることはできない。
あの場に立って、見上げて、1200年前のにんげんの手作業に思いを馳せ、「たまげた……」と口を開ける。
「偉業」という言葉は美し過ぎる。完成をみることなく生涯を費やしたひとたちと、途中から引き継いで完成させたひとたちの、途方も無い地道な労力。

たまげた。

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*年代や寸法は、本やwebサイトによって若干の相違があったので、
もしかすると間違っているかもしれません。
でも、1200年以上前のたかだか数年の誤差なんて!!
1メートル2メートルの誤差なんて!!



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by paquila | 2011-04-24 18:26 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド14日目②】第29窟とジャイナ教寺院   

1月19日 エローラ

容赦ない太陽の光を浴び、インドの妖精のちからを借りて乾いた大地をよじ登り、歩いて歩いて辿り着いたのは、第16窟の次に大きい規模という第29窟だ。

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寺院の中央に設置されている「リンガ」を囲むように、守護神が。巨大。e0224424_22231133.jpg

大きさは、ちょうど「股」のあたりが大人の人間のアタマくらい。
優に4メートルくらいはあろうかという石像。
右上にのびる腕が、刀でヒト型のなにかを貫いている。

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インド人観光客が大勢おり、彼らはたいてい大家族で見学している。
何度も囲まれて、写真を頼まれる。「撮ってください」という意味だと思いカメラを預かろうとすると「ちがうちがう」と言う。「撮らせてください」なのだ。
というわけで、見ず知らずのインド人家族の真ん中に立って写真におさまる。その次にひとりひとりが「じゃあ次はわたしと」となり、撮影会は延々続く。
こういうことが、旅の途中何度もあった。インドを旅すれば誰でも必ず経験することだと思う。わたしは一体何家族の写真の中にいるのだろう。



さて。そんな大家族たちはさーーっと引き上げて車で次へ向かってしまい、誰もいなくなったところで、再び崖をよじ登り、さらに離れたところにある第30~34窟。ジャイナ教石窟寺院へ向かう。

いい天気! おなかが空いてきた。とっても。e0224424_2351273.jpg

さて、ジャイナ教とは? とにかくものすごく戒律が厳しい宗教らしい。不摂生を貫き、肉や魚はもちろん、土の中で育つ根菜も食べてはいけないのだとか。
そんなジャイナ教の石窟寺院。
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2階建て。狭くて急な階段で2階に上れる。
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石なのに、こんなにもしなやかなカラダを。
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圧倒されてひたすら天井を見上げる。柱を見上げる。壁面を見つめる。
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ここでは韓国人の団体客と出くわした。久々、アジア人の固まり。さすが観光地。
大体みんな見所である第32、33窟を見てまたさーーっと引き上げていくようだ。でもわたしはここまで来たからには(しかも自力で)と、根性で丘の上の石窟に向かう。今度は崖じゃない。一応階段らしきものもある。

せっかくなので、1枚。どこのものか忘れてしまったけれど、
あまりひとが行かない上の方の石窟だったと思う。
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途中までは韓国人もうろうろ登ってきてはいたけれど、いちばん上ともなると誰もおらず、石窟もなるほど、まるでたいしたことはなかった。
つくりが明らかに雑というか、大雑把。とりわけ立派な32窟を見た後となると、残念ながら空腹を押して暑い中一生懸命登ってくるほどのことはなかった。

端まで来たので、次は戻るしかない。今度は車道をてくてく歩こうか。結局来た道を引き返した。おなかが空いて、空いて、かばんの中に飛行機でもらったピーナッツを見つけ、それを大事にかじりながら、再び登ったり下りたりひたすら一目散に歩いた。


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by paquila | 2011-04-13 22:49 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド14日目①】エローラ遺跡で妖精に遭遇   

1月19日 エローラ

体調はすぐれないものの、今日はずっとたのしみにしていたエローラの石窟群に日帰りで行くのだ。
きのう出会った日本人のかんたさんは、
「アジャンターよりエローラの方がすごそうだから、良い方を後に残しておくんだ」
と、今日は先にアジャンターに向かうとのこと。わたしは逆にしてしまった。
宿からほど近いセントラルバススタンドから出ているローカルバスに乗って、小1時間(Rs22/約44円)。むかし地理で習った「デカン高原」に遺跡はある。

インドのど真ん中。デカン高原。でも遺跡のことは習わなかった。……と思う。
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エローラ石窟群は、南北ヨコ一列に並ぶ岩山に彫られた石窟で、全部で34窟ある。
そのいちばんの見所が第16窟。
入場券を買う窓口から駐車場を通って石窟群へまっすぐのびる道は、ちょうど第16窟に行き着くようになっている。第1~15も、17から34も、16窟をはさんで左右に延々と並んでいる。

初期(7~8世紀※)に造られた第1~15が仏教石窟群。中期(6~9世紀※)が第16~29でヒンドゥー教石窟群。そして後期(9世紀頃※)が第30~34でジャイナ教石窟群とのこと。400年近くかけて3つの宗教がひとつの場所にコツコツと寺院を築き上げたのだから、変わっている。
※いくつかの本とネットで調べたところ、時期はごく微妙なバラつきがあった。

第16窟は「ものすごい」ということなので、あえて見ないようにして(といっても目の前にどーんとあるのだけれど)、向かって左側、第17から奥へと見ていくことにする(このとき何故素直に第1から見なかったのか、天邪鬼)。

宗教建築の知識は残念ながらまったくないけれど、ものの本によると、仏教窟とヒンドゥー教窟の大きな違いは、僧侶が住む「僧院」の有無らしい。ヒンドゥー教窟は、僧侶が修行する場所ではなく、神々を祀るために造られたということだ。
一定の距離を置いて、点々と崖に沿って彫られた石窟には、なるほど、確かに神様がずらり。

上から下まで細かい彫刻が。
とにかくどこも明暗が激しくて写真はきれいに撮れない。肉眼で見るとその細かさに圧倒。

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天井にも!!
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日が沈むまでに帰りたかったので、足早に次々と見学していくと、途中で行き止まりになってしまった。間に大きく深い川があり、先へ進めない。崖に沿ってつくられた階段で隣の崖?に行けるようにしてあったのだが、その階段が立ち入り禁止になっている。でも、見ると向かい側の崖にはちゃんとひとがいるではないか。
どうやらみんな車で周っているらしい。
そう、みんな車で、とりわけツアー客は主要なものだけを周っているのだ。
「歩き方」にも「これらの石窟をすべて見て歩くひとはあまりいない」と書いてある……。

仕方がないので引き返す。
最初の第16窟まで戻って改めて車道を行くしかないのだろうか……。
が、途中でふと崖を見上げた。

そういえば、来るときに白人の女性がインド人のガイドを連れてこの崖を登っていくのを見た(ちなみにふたりはバイクで周っており、そのバイクが道端に乗り捨てられていた)。きっとガイドが秘密の道を知っているに違いない。というか、崖の上は、川の向こうまでつながっているではないか。わざわざ迂回しなくても行けるのでは。



周囲には誰もいないし(なぜならみんな車で移動しているから)、ちょっと登ってみることにした。まさに「よじ登る」とはこのこと。インドのデカン高原で、炎天下で、ひとり崖をよじ登っているわたし。
そうは言っても、ひとが歩くための場所ではまったくなく、乾いた岩と砂、雑草でどこまで登れるのかもわからない。ちょっぴり途方に暮れた。

すると、崖のさらに上から声がした。

見るとインド人の青年がこちらを見下ろし、なにか言っている。
よくわからないけれど「あっちへ周って登ってこい」と言っているようだ。青年の指さす方へ向かうと、たしかに登りやすそうな平たい岩の場所があった。まさに天の助け! 
「ありがとう」と青年のいる場所にたどり着くと、青年は「カム、カム(come)」と言って歩き出す。どうやら案内してくれるようだ。
助けてもらっておきながら、「これはもしやガイドでは」と警戒心が働く。勝手にガイドを始めて後で法外な金額を請求するという話は日常茶飯事だ。そもそもなぜガイドがあんな、観光客など誰も行かないような崖の上で客待ちをしていたのかよくわからないが、ここはインドだ。なんでもありな国なのだ。

「森」ではなく「台地」なのでとりあえず頭上に障害物はない。
配色の具合で一見「道」のようなものに見えるが、道ではなく、ひたすら荒地。
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青年は黙ってひたすら歩く。その後を一生懸命追かけているうちに、目の前が開けた。なんと、緑のきれいな池があり、それを囲むように石窟寺院が並んでいる。

こういう景色が見れます。
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きれい。
青年が石窟を指さすので、覗き込むと、片言の英語で短い解説をしてくれた。
ここではっと思い出す。白黒はっきりさせなければ。

「助けてくれたのはとってもうれしいのだけど、わたしガイドはいらないの。
だからもしあなたがガイドなら、ここでもう結構です」
(案内してもらっておいて我ながらひどい言いぐさだ)

「僕はガイドじゃないよ」

え。ガイドじゃないの? でもたいていの悪徳インド人は、最初はみなこう言う。そして結局お金を要求するのだ。

「僕はセキュリティだ」

セキュリティ……。警備員? でも青年の格好はただの白シャツにジーンズだ。

青年はまた「カム、カム」と次の石窟へと進む。
どの寺院もとても小さく、造りも簡素だが、こんなところガイドブックに載っていなかった。しかもほかの石窟群より高い場所にあるので、とかく景色が抜群に良い。ちょっと得した気分。
ひと通りその場所の石窟を見ると、最後に青年は再び道なき道に突っ込んでいき、ある場所で立ち止まると、無言で先を指さした。

なんと、行きたくても行けなかった向こう側の寺院が遠くに見える!!

口数が少ないこともあいまって、なんだか青年がお導きの妖精かなにかに見える。
しかし、妖精も最後はこう言った。

「バクシーシ(=チップ)?」

あげない理由はなかった。

眼下に石窟寺院。中心から少し左側に柱のようなものがあるのがわかるでしょうか。
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by paquila | 2011-04-10 18:53 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド13日目②】アーユルヴェーダ講座   

1月18日 アウランガーバード

今日は宿探しから始まり、とってもよく歩いて、歩き回ってへとへとになった。
こうやってときどき、先々の段取りのために1日を費やさなくてはならない。

工事現場から出てきたヤギたち。
ヤギ使いの少年が誘導してこの後目の前の道路を横断していった。
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野良ぶた...。
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コーチンから一気にここまで来た気温差に加えて、昼夜の気温差、そして日中暑くて乾いた埃っぽい土地をさんざん歩いた疲れから、どんどん風邪が悪化し、夕飯はさくっと済ませて寝てしまおうと思っていた。
ところが、妙ななりゆきで、同じホテルに泊まるインド人の男性とごはんを食べに行くことになってしまった。

日系企業のダイキンに勤めており(以下、ダイキンさん)、出張でアウランガーバードにきているとのこと。日本のことが知りたいと言い、なまじ同じ宿にいるので断りきれず……。
そうだ、1階のレストランで偶然相席になったと思えばいいんだ、と思うことにする。南インドでは相席がしょっちゅうあった。

わたしの心の計画を実行すべく、食事の場所は「夜は外出したくないから、1階のレストランが良いです」と主張。ダイキンさんとレストランに行ってみると、偶然にも日本人バックパッカー、かんたさんとメイちゃんがすでに座っていた。
実はこのふたりとは、昼間チェックインした際、ほんの少し言葉を交わしていた。
これは天の助け! ダイキンさんは日本に興味があると言っているし、きっと大勢で話した方がたのしいはず!! と、迷わず声をかける。

結果、メイちゃんはお手洗いのために先に部屋に戻ったけれど、かんたさんを1時間ほど引き止めてしまった。かんたさん、メイちゃん、その節はごめんなさい! 助かりました!



かんたさんが去った後は、アーユルヴェーダの話をいろいろと教わる。
アーユルヴェーダとは、言わずと知れた古代インドから伝わる伝統医学。ものの本によると、生命(アーユス)の科学(ヴェーダ)、という言葉が語源なのだとか。病気を治すのではなく、病気になりにくいカラダをつくることが目的で、予防医学とも言われている。
日本ではオイルマッサージやデトックスのイメージが強いけれど、こんな話をまさかインドのふつうの会社員男性から聞けるとは思わなかった。

ダイキンさんによると、どうやらアーユルヴェーダは女性向けのエステというよりは、インドにとても自然に根付いている文化で、「おばあちゃんの知恵袋」的な感覚のようだ。
××オイルと××オイルと××を混ぜると△△に効く、など知恵の宝庫。そのレシピは一体どうやって知るのかと聞くと、昔おばあちゃんに教わったというので、やはり家庭の医学だ。

なかでも驚いたのが、マスタードオイルが乾燥肌に良いというレシピ。マスタードをカラダにこすりつけることを想像して、まさかと思ってしまうが、ダイキンさんはいたって本気だ。「僕はいつも使っているよ」と男前なお顔で笑う。

食事はというと、「夜は努めてあまり食べないようにしているんだ」ととっても小食。というのもカラダのなかに無駄な養分を入れないようにするためなのだそう。無駄な養分が入ると、それを消化するためにカラダに負担がかかるし、消化しきれない分は、健康の妨げになる。
とてもシンプルで、本当に仰るとおりです。

チャパティを2枚ほどしか食べないダイキンさんを前に、じぶんもあまり箸が進まず、ほとんど残してしまった。しかも「君はインドにとってのお客さまだから」と奢っていただいたので、大変申し訳ない。こんなことなら、無駄な養分になってもいいからぜんぶ食べればよかった。



ダイキンさんは、お決まりの「結婚してるの?」は一切聞かず(これはとっても珍しい!)、「明日は何するの。今日はいまから何するの、どこ行くの」なども聞かない、本当にただの良いひとだった。そして誘ったのは向こうとはいえ、長話をして悪かったな、奢らせてしまって悪かったな、とかえってへんな罪悪感にさいなまれる羽目になった。


ダイキンさんと別れ、カラダはいよいよ熱っぽく、咳と鼻水が本格化。
幸い部屋にはベッドがふたつあったので、重いだけでゴワゴワの布団を2枚重ねて丸まって寝た。そもそもベッドに布団がついていることが、ありがたい。1泊600円なのに!

1泊600円の部屋のドアは、鍵が修繕されているものの、そもそもドアが腐っている……e0224424_22552827.jpg



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by paquila | 2011-04-04 23:35 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド13日目①】電話で撃退!   

1月18日 アウランガーバード

9時前に起きて、シャワーを浴びる。
なんとお湯が出た!! そしてアメニティがある。シャンプーがある!! 
美容院のそれのようにとっても良い香りがしていい気持ち。お土産に買って帰りたかったのだけど、メーカーも商品名も忘れてしまった。
昨日までの、きのこが生えそうなじめじめベッドではないし、窓とバルコニー付きで部屋は明るいし、広いし、満足。
それにしても、この街は寒い! 1日にして夏から冬になってしまった。やはりインドは広いのか。この気温差ががつんと直撃。風邪をひいた。

安宿に比べたら、超豪華ホテルのようにみえる。e0224424_20223455.jpg

10時半。部屋の電話が鳴る。
出てみると、なんとトラベルデスクのあの男。

「今日デスクに来ると言った(実際は言ってない)。何時に来るんだ。
ツアーに興味がないのか? 
行きたいところは遺跡だろう? 良いツアーがあるから……」

「わたしの話を聞いていました? ツアーに興味はないと言っているんです」

とゆっくり、強い口調で答えると、もごもご何かを言いガチャンと向こうから切った。
ただでさえ海外で電話が鳴ると「やだなあ」と尻込みする(電話の英語はとってもとっても苦手)のに、朝っぱらからなんてしつこいんだ。

その10分後、さっさと荷物をまとめてチェックアウトした。
レセプションの男は「え? もう?」と引きとめようとしたが、無視。
台帳には昨夜男が勝手に「2泊」と書いたが、どの道お金は1泊分しか払っていないので、すんなりチェックアウトできた。
トラベルデスクを見ると、無人だった。そういえばきのう後からパスポートを取りに降りたときも無人だった。きのうの夜中の勧誘といい、今朝の電話といい、ぜんぶこちらの行動に合わせてデスクについているようで気味悪い。

インドに限ったことではないかもしれないけれど、本当にじぶんたちの商売のことしか考えてないのだなあとうんざりする。夜中だろうが、こちらが長時間の移動で疲れていようがお構いなしに、まずはツアーを組ませることが最優先。中級ホテルだろうが関係なし。
ちなみにこのホテル、2010年度版の「歩き方」に掲載されている「Hotel Raviraj」。「トラベルデスクもある」とわざわざ紹介されている。



歩いて次の宿を探す。午前中だけホットシャワーが使えるという、Rs300(約600円)/泊の宿に決める。
早速洗濯。日の光がちゃんと入るし、窓も開けられるので気持ちよく干せる。

昼食は、Rice Plateと表された定食のようなもので、Rs50(約100円)。
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左から時計回りに、ダヒー(ヨーグルト)、高菜のようなマサラ、カリフラワーとじゃがいものマサラ、妙に塩辛いダール、半分隠れているベージュのものは、つぶつぶの謎の甘い食べ物。下の赤いものはアチャール(ピクルス)、パパルとチャパティ、その下にごはん。
定食だけど、もうあの大きな葉っぱではなく、銀のお盆にのっている。ここはもう南インドではないのだなあと妙に寂しくなる。


午後はひたすら歩く。
この街、暑い! この日記の冒頭には「寒い!」と真逆のことを書いたけれど、本当に昼夜の温度差が激しい。日差しがとても強く、日中は半そでで十分だ。

さて。Hotel Ravirajのしつこいトラベルデスクの男には「ツアーは興味がない」と言ったが、本当はハナからツアーを申し込むつもりでいた。
申し込みに行った先で、ついに日本人と出会った。ひとりで1ヶ月旅をするというおじいさんは、英語が苦手らしく、窓口での通訳を頼まれる。久しぶりにまともに日本語を話した。「おなかを壊した」だの「インド人はいい加減」だの、旅行中感じることは似たり寄ったりだ。
鉄道の切符を買いに行くというおじいさん。心配になり同行を申し出てみたが、ひとりで大丈夫とのことで、駅で別れた。切符はちゃんと買えただろうか。


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by paquila | 2011-04-03 16:14 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【インド12日目③】高いホテルなのに!!   

1月17日 アウランガーバード

はるばるコーチンから飛行機を2便乗り継いでやってきた、アウランガーバード。
やっとたどり着いたホテルに足を踏み入れると同時に、男が話しかけてきた。

「明日は何をするんだ。ツアーはどうだ。どうのこうの……」

なんなの一体。誰なのあなたは。
とりあえずチェックインをさせてくれと、男を押しのけ、レセプションに行くと、男がべったりくっついてきて、なおもツアーの話をする。
どうやらホテルのトラベルデスクの男らしく、しきりにデスクに行くようすすめてくる。
レセプションの男もそれを止めることはなく、手続きもやけにのんびりしている。

ネットで1泊を予約したにも関わらず、レセプションの男は「何泊泊まるんだ。2泊だな」と勝手に決め、台帳に勝手に書き込む。
さらに「パスポートを30分預かる」と言う。
理由を聞いても、ろくに英語が話せず、きちんと説明もしてくれない。
普通、パスポートはその場でコピーをとる(そして「コピーをとる」旨了承をとってくれるところが多い)のでたとえインド人でもさすがに5分とかからない。ここのホテルは、というかこの男はコピー1枚とるために30分を要するのだろうか?

インド人はじぶんが英語を話せないわりに、相手がじぶんの英語を理解しないと、あからさまに馬鹿にするひとがいる。今回が初めてではなく、何人もこういうひとに出会った。
これは、ネイティブ(英語を母国語とするひと)もネットに体験談を載せていたので、あながち個人の感想ではなく、ざっくりインド人の特徴としてくくってもよいのではと思ってしまう。もちろん皆が皆というわけではないけれど。
さながら、インド人と日本語で会話して、わたしが相手の言ってることを聞き返したり、よくわからないという表情で返すと「キミは日本語がわからないんだね」とはなで笑われるということだ。



それはさておき、態度の悪いレセプションにうんざりしてとりあえず部屋に上がろうとすると、なおもべったり隣に張り付いている男がトラベルデスクを差し、「ここに座れ!! 5分でいいから来い!! 座れ!!」と威圧的。
すでに夜の23時。「今日は疲れているから明日にして」と言うと、「明日の何時だ。8時か、9時か」とうるさい。
あろうことか、ベルボーイ(本日はバックパッカーの安宿ではなく、ビジネスホテル! ただし部屋を案内するだけで、荷物は持とうとしない。なんのためにいるのかよくわからない)まで「ちょっとでいいから寄ったらどうだ」と言い出す始末。
味方がひとりもいない……。
無理やり振り切ってなんとか部屋に辿り着く。

パスポートは30分後とりに行くと、無事返してもらえた(当たり前だ)。
それを待つためだけに、お風呂も入れず、着替えもできず、寝ることもできず、ただ待たされるというのは、なんともめんどくさい。

これまででいちばん立派な、安宿ばかり泊まっていたわたしには5つ星クラスに見えるような宿でも油断は禁物。いつも通りきっちりチェーンロックで荷物を固定するのだけは忘れずに、貴重品は枕の下に隠して眠りについた。


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by paquila | 2011-03-31 20:46 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)