無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 カテゴリ:【上海-2016】( 11 )   

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海11】旅の悲劇と、鳥鎮の醤油   

●「歩き方」を無くしたお話

鳥鎮バスターミナルへ向かうべく、大きな荷物を抱えて慌しく乗り込んだミニバス。ぎゅうぎゅうの状態でなんとか小銭を運賃箱に放り込み、むぎゅっと荷物と共に座席におさまる。降りる時も同様に前後左右から押されながら、文字通り吐き出されるように外に出る。

この時、完全に忘れていた。「歩き方」を座席に置いたままであることを。

バスに乗る時にとりあえず手にしていた本をぽんと座席に置き、その上に荷物を置いて財布を取り出しお金を払った。荷物だけどけて自分が座った。本の上に座ったことすら自覚がないほど本当に慌しかった。

気がついたのは、バスターミナルで長距離バスを待っている時。
これまであちこち行ったけれど、肌身離さず持ち歩く「歩き方」を忘れたのは初めて。アナログで古臭いわたしはスマホよりも観光本と地図を片手に歩く(というか、今回はスマホをカナダの自宅に忘れてくるという第一の失態をすでにやらかしていたりする......)。

「歩き方」を失って、一気に心もとなくなる。
右も左もわからなくなった気分。それ以上に、自分の半身を失ってしまった気分。

幸い、残り1日半。ここまでくると地図はある程度頭に入っているし、次の宿の場所もなんとなく覚えている。それに住所は手元にある。そんな風にじぶんを慰めながら、でも未練たらしくめそめそぐちぐち言いながら、上海への帰路につく。

嗚呼、穴が開くほど読み込み、あちこち書き込みをしたわたしだけの旅のお供。
きっと「ナンダコレ」って拾い上げられ、「日本語ダ。イランナ」ってぽいとゴミ箱行きにされたに違いない。
或いは案外転売されていたりして。


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●「お土産」を無くしたお話

旅先でお土産らしいお土産は滅多に買わないのだけど、最近、マグネットを集め始めている。
上海では帰る直前、空港でひとつ。
剥げていたり欠けていたりどれも作りがイマイチで、時間をかけてなんとか納得いくものを選ぶ。

その場で入れてもらった手提げ袋。いつもならすぐかばんにしまうところを、搭乗が間際に迫っていてそのまま手に持って飛行機へ。座席のシートポケットに入れた。

ものの2、3時間で日本へ到着。

いつものように、シートベルト着用サインが消えてからおもむろに身支度を......、が、サインが消える直前に隣の中国人が立ち上がり、「どいてどいて! 急いでいるんだ!」と英語で。手をぱたぱた振って「どきやがれ」なジェスチャーも激しい。

えええええ、と思いながら仕方がないのでシートベルトをはずし、前の座席が空席だったのでそっちへ移動して通路を開ける。が、その頃にはベルトをはずして続々と立ち上がり身支度を調える人たちで通路はすでに一杯。そしてもちろんドアはまだ開いていない。
「どきやがれ」の中国人がわたしの席で立ち往生。わたしは自分の荷物すら手に届かない。

やがて、ドアが開きひとが動き始めた。
男は文字通り誰彼かまわず押しのけて我先にと飛行機から出て行った。

が、「我先に」なのはこの男に限ったことではない。基本的に大体どんな時も「我先に」な中国人たちに囲まれ、押され、流され、なんとかかばんを引っつかみ外へ出る。
もう! ここで急いだって入国審査や税関で待たされるし、荷物受け取りでもやっぱり待つんだから、意味ないのに。
ぶつぶつ言いながら日本へ入国。
そして......。


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あっ。
シートポケットに忘れ物がないかチェックするのを忘れた。

あっ!!!!!
お土産!!!!
と、旅の資料をまとめたファイルもあそこに!!!
10年近く旅専用で使っている使いやすいあのファイルが......。


(スマホを忘れ)、歩き方を失くし、ファイルを失くし、マグネットも失くし。
ドタバタの中国のせいだ! と思いたい、思いたいけれど、本当のところは自分の不注意以外なにものでもない。
だから、思い返すといまだに落ち込む。


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●鳥鎮名物の醤油のお話

鳥鎮の名産品、醤油。
どうしても気になって、珍しくお土産に1本買ってみた。
その時は日本でお刺身にでもつけて食べようと思っていたのに機会を逃し、家族からは「え。中国のお醤油? おいしいの、それ?」と敬遠され、そのままカナダに持って帰ってきてしまった。

が、カナダに戻ってから気がついた。というか、思い出した。
中国のお醤油は塩分が強過ぎて好きじゃないのだった!
(余談だけれど、家ではあれこれ試した結果、それでも比較的マシな、萬家香というところが出している「大吟醸」を使っている)

しかも、たとえこの醤油が美味しくても、美味しく食べられるお刺身もお豆腐もここにはないじゃないか。
そんなわけで、まだ開けていない。
これ、どうしましょう。


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いつもありがとうございます。上海はこれでおしまい。
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by paquila | 2016-05-28 08:00 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海10】数に勝るものなし   

上海は大きかった。
......というか、日本が「小さい」ことを思い知らされた。
ニューヨークを歩いたときも、グランドキャニオンに立ったときも、カナダを3日も4日もかけてバスで横断したときも、ここまでそれを痛感したことはない。
それは物理的な「広さ」ではなく。

日本は小さい。

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上海の地下鉄の人の入り乱れ具合や、交差する複数の車線にぎゅぎゅっと集まり列をなす車の様子は日本のそれとよく似ていて、馴染みがあるから別に驚きはしない。
ただ、白く煙った空のもと、乱立する同じカタチの団地がどこまでも続く。
上海の中心部は上へ上へ。
外に行くに従い、横へ横へ。

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あの部屋ひとつひとつに、人間が住んでいる。
これだけの人間が1日3食食べていかなきゃいけない。
一体どれほどの食料が、水が、必要なのか。下水処理に、ゴミ処理も。
満員の地下鉄よりも、通りにあふれる人々よりも、何よりその「数のパワー」を伝えるのは、「家」。
人間がかえる場所。眠る場所。そして、朝夕問わずそこからまた外に出てくる場所。湧き出る場所。

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勝てるわけがない、とふと思った。

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なんの勝負なのか、そもそも勝負する必要なんてあるのか、そういうことはたぶんどうでもよくて。
圧倒的な「数のパワー」に、この国がもつ底力を見た。

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そういえば前回この国に来たときには、北京から山東省まで延々車で走り、物理的な土地の広さに一生忘れられない衝撃を受けたのだった。
360度何もない、山はもちろん木すらない、茂みすら見えない、あるのは目の前と真後ろをつなぎまっすぐ伸びる1本の道路のみ。360度、地平線。
自分が本当にどこかに向かっているのかわからなくなるほど、何もない場所を走ったあの時。

ところで、上海を走るバイクは不思議なほど静かで、音がない。
これで、信号無視さえしなければ、完璧に素晴らしいのに。惜しい。
(音がないから近づいてきても気づかないことがあってキケンなのです)

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どうしようもなく、まだまだある。
ここには、見るべきものが。

あ! 青空。1日だけ。
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これだけ広い土地をもち、でも機能している都市は限られていて、それでも増える人間の数。
そりゃあ、外(よその国)にはみ出てくるな、とちょっぴり納得。
そして、狭い国土で密集して、隣近所を気にしながらせせこましく生きている祖国を厭味でもなんでもなく、愛しく思う。
色んな意味で、あの距離感がいちばん肌に馴染むのだ。


「物乞い禁止」。
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by paquila | 2016-05-27 04:15 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海9】色々食べました。上海ごはん   

上海蟹と小龍包とエッグタルト。紅焼肉もできれば食べたい。


と、観光本で予習した「食べたいものリスト」が頭の中にあった。
......にもかかわらず、1週間もあったのに、どれもこれも達成ならず。
一体なにを食べたのでしょう。1週間も。

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注文は漢字に頼るわけだけど、一部解読できるからといって思い描いたものがくるとは限らない。
鶏料理と思って頼んだら、肉のまわりにぶよぶよの脂肪や皮がたっっっぷりついた冷菜がきて、失敗したなあと思いながら食べたり、今度こそ!と「豚」を注文したら、骨とぶ厚い脂肪の間にほんのちょこっと身がついている「スペアリブ」がきたり、「混ぜ麺」かなと想像してチャレンジしてみたら、奇妙な野菜が浮いた汁麺がやってきたり。

例えばこれ(写真下)も、よくわからないまま頼んだ料理のひとつ。お饅頭を手に取って裏返すと、ぽこっと穴が開いている。そこに甘辛い具をたっぷり詰めて、がぶっと。

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食べたかった郷土料理?エビの炒め物と、川魚の料理は最終日の最後の食事でぎりぎり制覇。

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名物、巨大小龍包は豫園商城の有名店「南翔饅頭店」、ではなく、「上海老城隍廟小吃広場」にて。ストローで肉汁を吸うという新たな経験。

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小銭でおなかいっぱいになる屋台めしから、入口にドアのない食堂、ドアのある食堂、そして近代的でモダンなレストラン、高級中華料理店まで、貧乏人から金持ちまでまんべんなくおいしいものがおなか一杯食べられる上海。

今回、主に食べた場所はドアのある食堂(ふたり旅でしたので。いつもより贅沢です)。
だいたい一食あたり、昼食1000円前後、夕食1500円~2000円くらい。ふたりで、この値段。先進国に行った割にずいぶん安くついた。
それもそのはず、おしゃれなカフェやバーは「こういうお店は日本で行けばいいか(あと、バンクーバーにもあるし)」と思い、モダンな高級店に行くにはそれらしい服も靴も用意しておらず、円卓がならぶ純高級中華料理店はあまりに恐ろしくて(言語が......)行けず終いだったのだ。

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無限に広がる中国料理。あまりにも種類が多過ぎて、くらくら。
かつて「中国はもう二度といいや」と思った理由のひとつに、食事があった。とにかく何でもかんでも油っこい。でもこの国は広い。地域によるのだろうか。今回はそこまで油に参ることはなく。お肉にこびりついた脂肪と皮に参ることはあったけれど。
(或いは、あまり考えたくはないが、バンクーバーのこってりギトギト中華に慣れちゃったということなのだろうか)

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旅の常で、注文にも食べ物にも慣れてきた頃に旅は終わる。
上海蟹をまだ食べていないんですけどー!! とぶつぶつ言いながら、帰路につく。


そういえば、バンクーバーに住んでいるのだった。
中国人だらけのこの街で、食においてチャイナはすぐそこも同然だ。
次こそは、隣の席の中国人が食べている小壺に入った妙なスープとか、白いぷるぷるの皮に包まれたなんだかよくわからない前菜とか、生簀で泳ぐ魚をどーんと丸ごと一匹注文してみ......できればいいな。





余談。
市場でおそろしいものを見つけた。
豚のかお......。真空パック詰め?? ほ、ほんもの??

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一体何に使うんだろう、やはり食べるのだろうか。まさか魔除け?
と、ずっと気になっていた。
これと関係があるのかどうかはわからないけれど、その後、鳥鎮の資料館でこんなものが展示されているのを見かけた。

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食卓に、豚のかお。
伝統的な祝賀の席を再現した場で、大きなお盆の上にのった豚のかおが主賓の目の前に置かれていた。
これでも尚、よくわからない。
た、食べるの???


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by paquila | 2016-05-22 07:00 | 【上海-2016】 | Comments(2)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海8】博物館ははずせません & よく死なずにできますね、そんなこと   

素晴らしき博物館とショーの健忘録をずらずらっと。


●「上海城市歴史発展陳列館」

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上海のランドマーク、東方明珠塔の地下にある。展望台にのぼる人たちの大行列をよそに、さくさくと進んですんなり入場。

その名の通り、上海の近代史を蝋人形で紹介(陳列)。
当時の文化財や資料がガラスケースに収まっているわけではなく、商人や農民、職人に扮した蝋人形がそこかしこで生活の一場面を再現していて、あまりにも精巧なつくりに隅から隅まで見入ってしまう。

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解説パネルは日英併記で親切! 加えて調度類や看板、小物など細かい小道具で視覚的に理解できるので退屈はしない。

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順路がわかりにくかったり、時系列が???となる部分もあるけれど、早足でも最低1時間から1時間半はかかるなかなかの広さで、大満足。じっくり見ると2~3時間は必要。
35元(約600円)で驚きの見応え!



●「上海博物館」

噂どおり?なんと無料であります。
1日に5000人だかなんだか、入場制限があるらしいので、はりきって朝イチから。
平日の午前中を狙ったためか、意外とひとが少ない。

台湾の故宮博物院レベルを覚悟してのぞんだら、拍子抜け。観賞態度も故宮博物館の衝撃的な中国人団体客と比べると静かで、驚き。
フラッシュさえたかなければ写真撮影も可という自由な空間なので、たまに自撮り族(こんなところでも......)や、大きな一眼レフで周囲を威嚇しながら美術品を独り占め、なんていうのもいるにはいるけれど、少数。

それよりも、順路があまりきっちり決められていないので、同じ部屋で結構行ったり来たりしなければならないのが難点(うっかり見落としがありそうで)。

溜息が出るほど美しい陶器や、いまにも泳ぎ出しそうな鯉が描かれた壺。中国少数民族の民族衣装はマネキンが実物を着用していてわかりやすい。
あいにく、中国絵画室は工事中で閉鎖。残念。

何族だったか失念。少数民族の衣装。
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●「ERA~時空之旅」

上海で見たかったもの、そして間違いなく絶対に見て良かったもの、それは、上海雑技団のショー。
劇場が幾つかあって、どれを観たらいいものか迷ったのだけど、「右へならえ」でトリップアドバイザーで断トツ1位の評価だったショーに決定。
時空之旅(ERA Intersection of Time)」。わたしが好きなCirque du Soleil (シルクドソレイユ)監修と知り、俄然興味が沸いた。

チケットは少々お高め、というか、普通にシルクドソレイユのショーと同じくらいする。
でもせっかくなので420元のA区(7000円くらい。VIPの次に高い)......を公式サイトから買おうとしたところ、うまくいかなかい。中国のサイトでクレジットカード決済に失敗は恐ろしすぎる。

でもどうしても事前に予約をしたくて「VELTRA」という予約代行サイト(?)を恐る恐る使ってみる。すると、15%オフで買えてしまった。おまけに、振り当てられた席はなんと最前列。しかもVIPにいちばん近い舞台中央寄り!
周囲は日本人で固まっていたため、これが代理店のパワーかもしれない(本当のところはわからないけれど)。

とにかく、念願のショーである。

これはもう、もしかすると、本家のシルクドソレイユよりも面白いかもしれない......。

生演奏の音楽と歌が鳴り響く中、嘘でしょうという技が次から次へと繰り出され、たぶんほとんどの時間、肩にちからを入れて拳をきつく握り締め、息すら止まり気味だったかもしれない。あるいは、あんぐり目も口も開けた間抜けな顔で見上げていたかも。

ひとが宙を飛ぶ。ひとが宙を舞う。
上海雑技の名物と言われる、最後のバイクショーにいたってはもう。
むしろ死人が出ないことが奇跡ではと。


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by paquila | 2016-05-20 07:14 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海7】家庭的朝ごはん、てんこ盛り-鳥鎮東柵   

●火曜日 「鳥鎮」その3

朝になりました。
朝ごはんです。

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テーブル2卓の小さな食堂では、宿の従業員一家(たぶん)が朝食を囲んでいる。
もう一方の空いたテーブルにつく。どうしていいかわからずキョロキョロしていると、身振り手振りで「お箸と湯のみはここ、お茶碗はここ」「ごはんはここ」と教えてくれた。

巨大な炊飯器一杯のお粥はセルフサービス。隣のテーブルにはお漬物だか煮物だか、6、7種類の小菜が小さな土鍋に入って並んでいる。ひとつずつ蓋を開けて、お箸でちょっとつまんでお粥にのせていく。
そうこうしているうちに、昨日注文したものが続々とテーブルに運ばれてくる。オレンジジュース、目玉焼き、焼き飯(イマイチよくわからないままチェックを入れてしまったら、ほんとに炒飯がきた)、ふかふかした甘い蒸しパンのようなもの。水餃子......。

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中国のお粥っておいしい。熱くても冷めてもおいしい。
味の濃い惣菜と一緒にするするおなかに入っていく。

が、適当なところで箸を置かなければ、炒飯が入らない。
今年91になるうちのおばあちゃん、ハマコが昔よく作ってくれた焼き飯。......にそっくりな炒飯は、ちょっとぺちゃぺちゃ。パラパラ炒飯もいいけれど、実はわたしはこういうのも好きなのだ。この絶妙なぺちゃぺちゃを作る方がかえって難しかったりするのだ。

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そのうち、宿泊客とも近所のひとともつかない母娘が黙って相席。もくもくとお粥を食べ始める。おかずがてんこ盛りなわたしたちは、ゆっくり時間をかけて食べ、母娘はあっという間に箸を置いてさっさと席を立つ。

朝からお腹一杯。お礼を言って、後はチェックアウトのみ。
昨日と同じ電動カートでびゅーっと一気にビジターセンターへ戻り、ここできちんとチェックアウト。荷物を抱えたまま、西柵の目の前から出ている無料シャトルバスで東柵へ向かう。



さて、東柵ビジターセンターの無料の荷物預かり所で荷物を預け、昨日買っておいた西柵・東柵共通券(2日間有効)を使って入場。

こちらは朝から大混雑!

皆同じ帽子をかぶり、大人の遠足。
見え辛いけれど、左下の団体はバーバリーを安っぽくしたような?チェックのお揃いの帽子をかぶっている。

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次から次へと団体客が押し寄せてくるので、狭い通路は遅々として進まない。
しかも、歩きながらだろうがなんだろうが、あちこちから自撮り棒がにょきにょきと突き出してくるので、それも器用に避けつつ、前後の団体の流れに合わせて歩き、なおかつ江南の古い家並みを見学するわけだから、なかなか大変。前進することが目的なのか、景観を楽しむことが目的なのか、よくわからなくなる。

複数あるミニ博物館にはびっしりと精巧な彫刻がほどこされた昔の寝台のコレクションや、調度類、婚礼衣装なんかが展示されていて、解説はほとんどないものの、眺めるだけで結構面白い。なかにはちょっと雑で適当な展示もあるけれど、中国なのでご愛嬌。

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酒造所(上の写真の一番下)もあり、米を発酵した日本酒のような香りがむわっと漂っている。
無料試飲は、おじさんが手際よく次々とついでくれる。興味本位でおちょこ一杯分をくいとお試し。

中国酒といえば、強い酒をすすめられた時はこっそり水を茶碗に入れてうすめて飲む、ということを教わったのは初めて中国を訪れ、毎夜毎夜中国式の派手な接待を受けた時だった。そんなことを思い出しながら、あの時以来の中国酒(本場)を口に含む。麹の香りと共にまろやかな液体が舌を転がり、次いで喉が焼けそう! 一体何度あるのこれ。でも意外とあとを引かない。米が原料だからか、味も香りも日本酒そっくり。もしかして、日本酒の起源も大陸にあったりするのだろうか。

世界の古い貨幣を集めた貨幣館では、カナダ紙幣も発見。
昔は1ドルも2ドルも紙幣だったのね。

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西柵と違い、東柵は実際に住人が暮らしている。
だからバイクが停めてあったり、頭上に靴が干されていたり、洗濯物が干されていたりする。軒先で日がな一日ひっきりなしに団体が鮨詰め状態で行き来する暮らしって!

水郷の景観をのんびり楽しむなら西柵。
昔の江南地方の文化財をもっと見学したいなら東柵も併せて、かなあ。

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夕方前には上海に戻りたかったので、昼過ぎに切り上げて市バス(参考①)でバスターミナルに戻る。
そこから再び長距離バス(参考②)で上海へ。



*参考①
この市バス(ミニバス)のバス停は、東柵を出てすぐ右手にある停留所を通り過ぎ、どんどん歩いて行った先、横断歩道を渡った反対側にある。停留所の看板が見えるのでどこで渡るかはすぐわかる。

*参考②
鳥鎮バスターミナルの時刻表。上海南駅行き。(2016年3月)

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by paquila | 2016-05-17 10:00 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海6】よくできた町ですこと-鳥鎮西柵   

●月曜日 「鳥鎮」その2

翌朝の朝ごはん~~の前に、本日は西柵を心ゆくまでお散歩。


「昔ながらの町並み」と書いたけれど、ここは見事なまでにきっちりと整備されている。
「昔ながらの町並み」から「生活」を排除して、「観光」を埋め込んだような。

それもそのはず、村全体の景観をまるごとお国が保存し、壊れている箇所を修復・復元、水回りや宿の施設を近代化して完全に観光用に仕立てあげたのだ。
つまり、「柵」の中でバイクや車は走っていないし、だから信号もない。きれいな公衆トイレが至るところにあり、そのすべてに洋式が設置されている。小さな路面店の裏側で生活排水が道路に水溜りをつくることもなく、生ゴミが悪臭を放つこともない。それでいて、古い町並みの「景観」は健在。要するに、テーマパークなのだ。

あっ、自撮りの真っ最中のひとが......。
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にもかかわらず、派手な看板や呼び込みが一切無く、色の薄い、物静かな佇まいが印象的。
本当に、よくできている。

[写真上]一面菜の花畑
[写真左下]......写真を撮るべく、展望台の手すりの上に堂々と仁王立ちする中国人
[写真右下]モーモーさん

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観光地は観光地なりに気苦労が耐えないと聞く。
古い屋敷に住んでいようものなら、洗濯物を干していようが、窓を開けっぱなしにしていようが、カメラでパシャパシャ撮られ、コンビニのお手洗いは公衆トイレと化す。ゴミのポイ捨て、タバコのポイ捨て。繁忙期になるともなれば、通勤・通学の公共交通機関や道路は大混雑。

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こうして思い切って柵で囲って「テーマパーク化」してしまえば、地元民の生活はそこまで侵されることはないだろうし、こちらは安心して写真を撮ったり路地も覗ける。夜道も安全だ。

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路面店で売られている小菜やお菓子を興味津々つまみながら、石畳の道を歩く。
格子窓に掘られた見事な木彫り、門扉にぶらさがっている複雑な彫刻が施された大きな鍵、川に面した木の壁にぶらさがっているのは、頭を落とした鶏肉の塊。民宿の1階はたいてい食堂になっており、扉も壁もない開けたコンクリートの床に木製の机が並んでいる。ふらりと立ち寄れば、入れ込み座敷よろしく、空いている席にどんどん相席だ。

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家々の間を水路が走り、ところどころに石橋がかかっている。
緑青色の川を揺らしてゆっくりと進む小船は観光客用。
......と、実務を兼ねているのかもしれない。

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製鉄鍋所の「亦昌治坊」。鳥鎮はかつて鉄の制作が盛んだった。
ここは地味だから人気がないのか、見学者はまばら......。

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それから、鳥鎮の伝統食品、味噌や醤油の工房「叙昌醤園」。
大豆を発酵させるための傘つき壺がずらりと並ぶ。
「草木本色染坊」は、その名の通り布を染める工房。これも伝統工芸。ここの染料はお茶の葉や木の皮といった「草木」を用いられているので「草木本色染坊」と呼ばれているとのこと。天高く干された青い布が風にはためく姿は圧巻。

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天気が悪く、あいにく夕焼けには恵まれなかったけれど、夜になり柵が閉まればあとは宿泊客で一人占めの世界。
ぴかぴかきらきらの人工の明かりを「美しい」とするところに多少の疑問を感じてしまう天邪鬼なわたしだけれど、計算された「夜景」はそういう「作品」だと思えばなるほど綺麗だと思う。

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こんなにもくっきりと逆さまの光景が水面に映れば、この逆さまの世界が実際にそこに存在してそう......と、妄想癖でもあるかのような想像をしつつ。

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by paquila | 2016-05-13 08:00 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海5】江南の六大古鎮、水郷テーマパークで1泊!-鳥鎮西柵   

●月曜日 「鳥鎮」その1

今回の上海旅行は6日間。
上海だけではもったいない。杭州に行くか、蘇州に行くか、旅行会社のツアーのように両方行くか。無理くりなんとかして楽山大仏に行くか。←未練たらたら。

あれこれ思案した結果、そのどれもを却下して上海から西へ約130kmのところにある水郷の町、鳥鎮(ウーヂェン/Wuzhen)へ行きましょう、ということになった。1泊2日の小旅行。

上海南駅に隣接する長距離バスターミナルからバスに乗る。
窓口で購入した当日券は座席指定なのだけど、あってないようなもの。
さすが中国。皆見事に無視をするから本来なら無用の混乱がそこかしこで発生。

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案の定、わたしの座席も堂々と他人が座っているので、「あなたここ?この番号?チケット見せて。違うでしょ」ととりあえず言ってみる。
ごちゃごちゃと押し問答が始まり、「あんたあそこ行け」「いやここに座れ」「友だちと離れたくないからあんたがどっか行け」「ちょっと待ってそこはあたしよ」と周囲を巻き込み、なんだかんだで最終的に全然違う座席を確保。勝てるはずがない。
まあ、座れればいいのだ。2時間半近く乗らなきゃいけないので。

車窓から。このもくもくがあの真っ白い上海の空の色の一因なのだろうか。
でも日本にもこういう工場あるよね。

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途中うとうとしながら、あっという間に到着。
ひとり2元の市バス(ミニバス)に乗り換え、「西柵」まで移動する。

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西柵、というのは、2つある鳥鎮水郷の見所のひとつ。
この土地一体が水郷地帯なのだけれど、観光用に整備した区画を囲い、入場料を取って見学させる仕組みになっている。

ひとつは東柵で、資料館や工房、昔ながらの町並み(実際にひとが住んでいる)がぎゅっと詰まっている。日帰り観光にくるひとたちはたいていここだけ見て帰るみたい。

そこから2km離れた場所には西柵。東柵より広く、復元された昔ながらの町並みに加えてお宿や飲食店が多い。ここの民宿に泊まってみたくて、西柵にやってきた。言うなれば、ディズニーランドのオフィシャルホテルのようなものだろうか?

先にお部屋の写真を。
元々民家だったものをホテル仕様に改築したとのこと。趣ある調度類に対し、水周りはしっかりと近代化されている(シャワーのみだけど)。電子ロックがかかる金庫も完備!

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宿泊はとても特殊なシステム。
予約サイト(わたしはBooking.comを利用)から「鳥鎮民宿(Wuzhen Guest House)」を選ぶ。これは西柵に幾つもある民宿の総合名称。ツイン、クイーン、スイートなど人数と予算に合わせて部屋を予約。この時点で、「どの民宿(建物)」の「どの部屋」に泊まるかは不明。ネットに出ている写真も参考程度にしかならない。

当日、西柵のビジターセンターで一括してチェックイン。ここで初めて「あなたの民宿は79番ですよ」とか「60番ですよ」とか言われて地図を渡される。そう、各民宿は個別の名前はなく番号がふられているのだ。

そうして電動カートに乗り込み、柵内の端、町をぐるりと囲うように外側に整備された道路をぴゅーっと一気に走って宿近くまで連れて行ってもらえる。

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降り場に着くと、あとは歩き。
ここで始めて「柵の中」を見ることになる。
突如、別世界。

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宿は、小さな食堂がついた川沿いの一軒。
英語も日本語も通じないけれど、とことんシステム化されており、到着すると「朝ごはん何がいいですか」の質問票(英語)を渡される。たまごだのお粥だの、なんだか色々豊富。量も個数もいまひとつよくわからないまま「あれも食べたい」「これも一応」と色んなところにチェックを入れて返す。
翌朝が楽しみ。


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by paquila | 2016-05-10 10:00 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海4】レトロ建築を包む21世紀の光と、天を駆ける3本指の龍-外灘と豫園   

●土曜日 「外難(The Band)」

英名でバンドと呼んだり、中国語でWàitānと呼んだり。
黄浦江(こうほこう/Huangpu River)の西岸に建ち並ぶ西洋建築群と、川向いの近代建築群が見所の、ウォーターフロントエリア。歩行者天国で観光客と若者が入り乱れる南京東路をまっすぐ東へ歩くと突き当りがまさにそこ。川沿いはきれいに舗装されていて、広いし、歩きやすいし、観光しやすい。

上海ド定番の風景はまさに外難から。
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関西で言うところの神戸の洋館や、大阪は中之島あたりの西洋建築のようなどっしり重厚な石の建物が、よどんでいるのにどこか力強い黄浦江を臨む形でどーんどーんと並んでいる。
19世紀末から20世紀前半にかけてイギリスやアメリカ、フランス、ドイツなど諸外国がどんどんやってきてどんどんじぶんたちの場所を築き上げたのが上海。その中には日本も含まれる。

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西洋人に合わせた建築がどんどんなされ、今に残る。西洋の人たちはどこまでも「よかれと思って」よその国にはびこっていくなあ、とちょっぴり疑問に思う反面、その恩恵を受けて受入国が近代化したことも事実なわけで、まあ、歴史はどうあれとりあえず今はもう誰も造らない(造れない)ような芸術的建築が残っているにこしたことはないかと、建築知識のかけらもない頭でそびえる石の建物を見上げるのだ。

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ちなみに、ウィキペディアによると「外灘」という名前は、「外国人の河岸」という意味なのだそう。
ところで、上海ではずっと天気がいまひとつだったので(というか、これは「曇り」なのか? 空が真っ白。朝から日が沈むまで真っ白。雲の輪郭すらない)、たまには夜景を楽しんでみましょうと、黄浦江のナイトクルーズに参加してみる。昼間のうちに外難の販売所で当日券を買い、指定の時間に指定の乗船場に行く。

日没後は雨さえ降らなければ天気はあまり関係ない。
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この船に乗りますよ。
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もう、なんでこんなに電気を使うのーー。そこまで明るくしなくてもーー......というくらい、とにかくまばゆい。東岸の高層ビル群も、ビルの壁面一面を電子広告にしてしまうあたり。比較的安いコンパクトデジカメでうんと離れた場所からここまで明るく撮れてしまう光量。

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このとき、3月。外に出ると寒い。ものすごく寒い。
だから中で椅子に座って眺めるのが得策なのだけれど、中国式の大きな円卓を囲む真っ赤におめかしされたた椅子はあいにくぜんぶ埋まっている。そして、座っている人たちはずーっとスマホに目を落としている中国人が多い。一体なんのためにお金を払ってここにいるのだろう?? 

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そんな船内の人々をよそに、根性で外で観賞。息継ぎするように時折船内に非難しては冷えた体を温め、また外へ。堪能してやるのだ。この人工の、文明の、上海はこれができるんだぞ、というパワーを。

ちなみに、クルージングはひとり120元(約2000円)でした。
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●日曜日 「豫園」

日本語で「よえん」と読む。中国語でYùyuán。
混雑を避けるべく、朝から出向く。あいにくの雨。ひとが少ないことを願いつつ。
名園が集まる蘇州に行こうかここで妥協しようか、最後まで迷った。
「ここで妥協」なんてずいぶん蘇州にも豫園にも失礼なことを。絶対に比べ物にはならないだろうけれど、結局蘇州は諦めて、せめてものという思いでやってきた明代の中国庭園。

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庭を守るように取り囲むのは宙をうねる龍(写真上)。「龍壁」と呼ばれている。
ところで、この龍は足の指が3本しかない。
元々「龍」は皇帝のみが使える生き物だったが、ここの龍はホンモノのそれより足の指が2本足りない。だから「これは龍ではないですよ」と誤魔化す?ための策でこうなった、というのが通説。
嘘みたいな話に聞こえるけれど、この国の人たちはディズニーランドのミッキーをあんな風にしたり、ドラえもんをこんな風にしたり、「似て非なるもの」を普通に作っちゃうからなあ。

それはさておき、広い園内は順路があるのかないのかよくわからず、あっちに行っては戻り、こっちを見ては戻り。とにかく回廊から屋根、すかし窓、家財、それから名物の奇岩にいたるまで見所が多い。

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うねる壁、流れる回廊、朱色の東屋。
静と動が交じり合うような空間。どこから覗いても、どこから顔を出しても、あっと誰かに教えたくなるような風景が待っている。きっと、計算され尽くしている。
でも、残念なことにやっぱり「庭」の「観方」は全然知らないのです。

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ここに生きたひとたちはきっとお気に入りの場所があり、考え事をするならここ、何も考えたくないときはここ、などあったに違いない。......と、いうようなことを想像するのが好きだ。


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by paquila | 2016-05-07 10:00 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海3】あたしが両替してあげる   

両替は「中国銀行」でするのが一番良いとのこと。
浦東国際空港から上海市内までの地下鉄は手持ちの小銭で足りたので、空港では両替せずそのまま街に出てみる。でも結局「中国銀行」を探す時間が惜しくて、とりあえず目に付いた銀行に入ってみた。

警備会社? 保証会社?? の頼もしい乗り物。
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番号札をもらって大人しく待っていると、中国人のおばちゃん(客)が隣にやってきた。
中国語で色々話しかけてくる。何を言われているかさっぱりわからない。
が、しきりに窓口とわたしの手の中のカナダドルを交互に指差し、「駄目だ」「よくない」というようなことを言っている。しまいには筆談が始まった。......が、それでもわからない。一生懸命覚えた唯一の中国語「わたしは日本人です(だから中国語はわかりません)」も通じない。

おばちゃん「**@>,;el434kalfcad:*@@##%4!!」
わたし(英語)「なに言ってるかわからないけど、なんでもいいから結構です」
という押し問答を続けているうちに、なんだかんだでおばちゃんの意図がわかってきた。

「銀行で両替するとレートが良くない。あたしが両替してあげる」

と言いたいのだ(たぶん)。

しまいには、かばんをサッと開けて中を見せてきた。一瞬見えたのは、テレビか映画でしか見たことがないような、中国元の札束。目がテンになるとは、まさにこのこと。思わず口から飛び出した言葉は、「オーマイガー」。←英語で会話中でしたのでね。

路上床屋? さあどうぞこちらへ。今日はどんな髪型をご希望ですか。
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ひたすら中国語でまくしたてるおばちゃんに、そっちがそうくるならこっちだってあなたが理解しようがしまいが言い返しますよ、と、「何言ってるかわからないわ。わたしたちは銀行で両替をするから放っておいて。個人で両替なんて怖くてできない。証明書はどうやって作るつもり? わたしたちは両替証明がいるのよ(あと、札束には目がくらんだりしないのよ)」と英語で何度も説明するが、もちろん通じない。ちなみに、日本語で言ってもやっぱり通じない。
そこへ、おばちゃんの夫が登場。

夫「もうええやないか。いらんて言うてるみたいやから行くぞ」

的なことをおばちゃんに言うも、この夫婦間で夫の発言力は悲しいほど弱いのだった。「あんたは黙ってて!!」とおばちゃんに一蹴され、所在なさげに小脇にバッグをはさみ、立ち尽くす夫。

おばちゃん「あたしが両替してあげる。銀行なんて駄目よ。レートが悪い。駄目よ」
わたし「いりません。悪くてもいいんです。おばちゃんと両替はしません。っていうかなんでおばちゃんカナダドルが欲しいんですか」

という不毛なやりとりを延々続け、 見かねた(かどうかは知らないけれど)警備員が、「あんたら、次だぞ。ほら、もう呼ばれるから準備して」と声をかけ、おばちゃんを追い払い、15分は続いたであろう(!)押し問答は終了。

ネオンきらきらの街を支えるぐるぐる電線。
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おそるべし、おばちゃんパワー。
しかしあの札束......。
カナダでも札束持ち歩いているのは大陸の人たちだけのように思う。
普段50ドル札ですら財布に入っていないわたし。
それに引き換え、彼らの財布からは50ドル、100ドル札が出てくる出てくる......。時々スーパーのレジで財布が垣間見えてぎょっとするのだ。

ところで、まちの銀行で両替。
結局1時間近く待たされた。
でも、両替そのものは何の問題も無く、無事に現金を入手。
この国では、なるべくカードを使わず現金払いでいく作戦でいきます。

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by paquila | 2016-05-05 07:18 | 【上海-2016】 | Comments(0)

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 【上海2】仏像にうっとり見とれた日と、神さまの視点に立った日-玉佛禅寺と上海環球金融中心   

●金曜日 「玉佛禅寺(Jade Buddha Temple)」。

日本語で「玉仏寺(ぎょくぶつじ)」。
地下鉄7号線の長寿路駅で降りて、観光色のかけらもない小汚い、もとい雑多なまちを歩いて歩いて、交差点を曲がって、角を曲がって10分か15分。地図さえあれば迷わない。町中にあるごく普通のお寺......と思いきや、上海最大の禅宗寺院とのこと。
拝観料はひとり20元(330円くらい。お寺にしてはちょっと高いように思う......)。

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大雄宝殿の裏側にもびっしり神さまが。

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なんて見事な。
見事な仏像。
金ぴかなのに、どこか品がある。
不謹慎を承知で言うと、ディズニーランドのアトラクションのごとく色んな神さまがひとつの部屋に上から下まで集まっていて、物語を紡ぐように表情豊かに微笑んだり怒ったりしているのに、決して、絶対に「ちゃち」ではない。

お寺の名前になっている玉仏楼には、ミャンマーから持ち帰られたという玉仏坐像が。
白いつるんとした肌に、目を半分開けたお顔。
あんな穏やかで優しい表情は見たことがない。
仏像にハマる女性が増えている、というニュースをテレビでみたのはもう何年も前のこと。「癒し」らしい。この仏様を見てはじめて、その気持ちがわかる気がした。延々と眺めていたいお顔。
写真撮影禁止のこの仏様は、欧米人には不人気らしく、さっと見てさっと去っていくひとが続出。写真で撮ってどうするの。この言葉が見つからない、むしろ言葉などいらない、まるっと身も心も包み込む優しい空間は、あとから写真で見返したところで伝わらない。今ここでできるだけ長く体感しなきゃ、もったいな過ぎる。

この方々は撮影禁止の秘仏とは違いますよ。
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仏教の知識があれば、「読む」ように参拝できたろうに。
旅は、毎日毎時、いつもじぶんの知識不足を嫌と言うほど実感する。
宗教も、歴史も、建築も、美術も、文化も。


●土曜日 「上海環球金融中心(SWFC:Shanghai World Financial Center)」

要するに、めちゃくちゃ高いビル、である。
その展望台に上ってみましょう、という観光である。
チケットは、「94階のみ」(120元)と「94階、97階、100階」(180元)の2種類。

 ......ということを模型で説明するとこうです。 
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ここまできたからには、もちろん100階まで上れる方を。ビルに上るだけで約3000円なので、決して安くはない。

下から見上げたところで、あの栓抜きのようなてっぺんは到底見えない。
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エレベーターに乗り込み、一気に地上474mへ。
なにがすごいって、このエレベーター。うそみたいに速い。1分かそこらで400m以上駆け上がる。頭上に高さ(メートル)を表示する電光掲示板があり、そこの数字が5、10、20、30、40、50......と2秒に1回くらいの間隔で伸びていく、そのほとんど気味悪いような感覚といったら! このまま宇宙かどこかにぽーんと運ばれてしまうのではと脳が混乱してしまう。

時速...(と言っていいのかな?)1000km近いような速さで移動する飛行機で太平洋を横断することにずいぶん慣れてしまったとはいえ、「乗り物」と「エレベーター」じゃ体感としてまったく異なる。
とにかく、「あの表示は嘘だよ。このハコがそんなに速く動くわけないよ(笑)」と思わず口に出して言ってしまっているうちに、実際、ドアが開いたら空の上なのだ。

地上474メートル。100階。

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空がどこまでも白っぽいので、どことなくぼんやりした視界。
ここまでの高さになると、これは「山」の高さだな、と思う。
丘でもいい、崖でもいい、なんでもいい、「人工」じゃないもの。

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「展望台」としては、世界で2番目に高いらしい。
行ったことはないけれど、東京スカイツリーの展望台は451.2m。やはり上ったことはないけれど、トロントのCNタワーのそれで446.6mなのだそう(意外と高いもの作っちゃっていたのね、カナダ)。

とにかく、これは神さまの視点。山の視点だなあ。


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by paquila | 2016-05-02 17:16 | 【上海-2016】 | Comments(0)