【番外編】バンクーバーかぶれの証:Propaganda Coffee
バンクーバーにきたワーホリや留学生のほとんどがハマるであろう、バンクーバーの「習慣」といえば、「カフェで延々お勉強」だ。
そして、バンクーバーにいる移民や市民が覚えるであろう、バンクーバーの「習慣」は、「コーヒー片手に歩く」や「コーヒーかそのような飲み物一杯に、連日$2から時には$5ほど払うことを気にしなくなる」ことかもしれない。
さて。
チャイナタウンを歩いていて見つけたカフェ「Propaganda Coffee」。
なんとも意味深な、捉え方が難しいその名とは裏腹に、内装はごく普通の、まあ、Revolver CoffeeやPlato Cafe、Platform 7(Nanaimo@Hastingsの)みたいな、今流行のモダンでcozy(心地よい)な系統。店名の真意はともかく、居心地がよくないわけがない。
コーヒーは、Americanoと、なんだっけ、Nitoroというコーヒーをアイスで。
「冷たいの、できる?」と聞いたら、「できるよ、あれをああしてこうしてやるやり方なら」と色々説明されたけれど、あんまりよく聞いていなかったので、結局どのコーヒーをどうしたのか覚えていない。
コーヒー通ではないし、コーヒー党ですらないけれど、両方飲み比べると全然風味が違うので驚いた。Nitoroと呼ばれるコーヒーは独特の酸味があって、それでいて角がまるい?風味。コーヒーというより紅茶か何かみたい。酸味に慣れると飲みやすい。
Nitro Coffeeを紹介するこの記事(英語)によると、なんと窒素と二酸化炭素を圧縮、冷却して?ギネスビールのような滑らかな泡立ちあるコーヒーに仕立てているとか何とか。ちなみに、これには「大型焙煎機で作った水出しコーヒーより酸味が少なく、甘みがある」と。えー。ほかのコーヒーより酸味あったけどな! でもギネスビールもコーヒーのことも胸を張って「わたしは無知です」と言える身なので、まあ、なんでもいいんだけど。
ちなみに、このニトロコーヒー(冷)、小さいグラスで$4.5もする。
Americano(冷)で$3。
でも最近ハマっているのは、Americanoの方だ。
余談だけれど、日本人がオーナーだというEast Cafe(Nanaimo@Hastings)はAmericanoではなく、Canadianoと言う。そして、そこのCanadianoがおいしくて、以来よそでもAmericanoをよく頼む。日本では「アメリカン」と言う、あれのことなのかな。
*
カナダにきてからというもの、コーヒー摂取率が倍増している。
そこらへんのコンビニで麦茶が買えないせいだろうか、それとも、50メートルごとにスタバか同類のコーヒー屋があるせいだろうか。或いは、単に冒頭で触れたとおり、わたしも例にもれず「バンクーバー」にかぶれた組のひとり、ということだろうか(多分これが正解だ)。
前述の通り、コーヒー通でもコーヒー党でもないので、結構なんでもいいのだ。
お店の雰囲気を楽しみたい気分のときは、流行の場所へ行くし、スタバの味が恋しいときはスタバへ行く(私はこれを、ファーストフード中毒と同類だと思っている。マクドナルドを食べて育った人間は、一生逃れられないのと同じだ)。夏はマクドナルドが$1でアイスコーヒーを売ったりするもんだから、安くすませたいときはそれで。
Tim Hortonsの飲み物が(さすがの私でも)激マズなのは周知の事実だけれど、Iced Cappは「むむ、なかなかやるな」と思ってしまった。
*Iced Cappは、フラペチーノのようなコーヒーと氷をがーっと合わせた飲み物だ。
で、1時間か2時間コーヒーを前に、のらりくらり座っている。天気のいい日は外で。或いは、コーヒー片手にあちこち歩く。街のいたるところにゴミ箱があるので、飲み終わればわりとすぐに捨てられる(ただし、電車のプラットフォームにだけはゴミ箱がない)。
多分、コンビニでペットボトルの飲み物を買って持ち歩くのとやってることは同じなのだろう。
こんなにコーヒー文化なのに、安価で持ち運びが便利なペットボトルや缶のコーヒーは出回らないという不思議。
そこまで「効率化」することに関心がないのかもしれない。
そんなことをぼんやり考えるのも、やっぱりコーヒー片手だったりする。
ああ、かぶれちゃって、やだやだ、と考えるのも、結局コーヒー屋にて、なのだ。
でもね、眠れないんですよ。
夕方5時以降にコーヒー飲むと......。
「カフェイン抜き」と頼むことををいつも忘れる学習能力のなさといったら!
いつもありがとうございます。
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by paquila | 2015-07-12 14:24 | 【Van】Downtown | Comments(0)