【インド13日目①】電話で撃退!
9時前に起きて、シャワーを浴びる。
なんとお湯が出た!! そしてアメニティがある。シャンプーがある!!
美容院のそれのようにとっても良い香りがしていい気持ち。お土産に買って帰りたかったのだけど、メーカーも商品名も忘れてしまった。
昨日までの、きのこが生えそうなじめじめベッドではないし、窓とバルコニー付きで部屋は明るいし、広いし、満足。
それにしても、この街は寒い! 1日にして夏から冬になってしまった。やはりインドは広いのか。この気温差ががつんと直撃。風邪をひいた。
安宿に比べたら、超豪華ホテルのようにみえる。
10時半。部屋の電話が鳴る。
出てみると、なんとトラベルデスクのあの男。
「今日デスクに来ると言った(実際は言ってない)。何時に来るんだ。
ツアーに興味がないのか?
行きたいところは遺跡だろう? 良いツアーがあるから……」
「わたしの話を聞いていました? ツアーに興味はないと言っているんです」
とゆっくり、強い口調で答えると、もごもご何かを言いガチャンと向こうから切った。
ただでさえ海外で電話が鳴ると「やだなあ」と尻込みする(電話の英語はとってもとっても苦手)のに、朝っぱらからなんてしつこいんだ。
その10分後、さっさと荷物をまとめてチェックアウトした。
レセプションの男は「え? もう?」と引きとめようとしたが、無視。
台帳には昨夜男が勝手に「2泊」と書いたが、どの道お金は1泊分しか払っていないので、すんなりチェックアウトできた。
トラベルデスクを見ると、無人だった。そういえばきのう後からパスポートを取りに降りたときも無人だった。きのうの夜中の勧誘といい、今朝の電話といい、ぜんぶこちらの行動に合わせてデスクについているようで気味悪い。
インドに限ったことではないかもしれないけれど、本当にじぶんたちの商売のことしか考えてないのだなあとうんざりする。夜中だろうが、こちらが長時間の移動で疲れていようがお構いなしに、まずはツアーを組ませることが最優先。中級ホテルだろうが関係なし。
ちなみにこのホテル、2010年度版の「歩き方」に掲載されている「Hotel Raviraj」。「トラベルデスクもある」とわざわざ紹介されている。
◆
歩いて次の宿を探す。午前中だけホットシャワーが使えるという、Rs300(約600円)/泊の宿に決める。
早速洗濯。日の光がちゃんと入るし、窓も開けられるので気持ちよく干せる。
昼食は、Rice Plateと表された定食のようなもので、Rs50(約100円)。
左から時計回りに、ダヒー(ヨーグルト)、高菜のようなマサラ、カリフラワーとじゃがいものマサラ、妙に塩辛いダール、半分隠れているベージュのものは、つぶつぶの謎の甘い食べ物。下の赤いものはアチャール(ピクルス)、パパルとチャパティ、その下にごはん。
定食だけど、もうあの大きな葉っぱではなく、銀のお盆にのっている。ここはもう南インドではないのだなあと妙に寂しくなる。
午後はひたすら歩く。
この街、暑い! この日記の冒頭には「寒い!」と真逆のことを書いたけれど、本当に昼夜の温度差が激しい。日差しがとても強く、日中は半そでで十分だ。
さて。Hotel Ravirajのしつこいトラベルデスクの男には「ツアーは興味がない」と言ったが、本当はハナからツアーを申し込むつもりでいた。
申し込みに行った先で、ついに日本人と出会った。ひとりで1ヶ月旅をするというおじいさんは、英語が苦手らしく、窓口での通訳を頼まれる。久しぶりにまともに日本語を話した。「おなかを壊した」だの「インド人はいい加減」だの、旅行中感じることは似たり寄ったりだ。
鉄道の切符を買いに行くというおじいさん。心配になり同行を申し出てみたが、ひとりで大丈夫とのことで、駅で別れた。切符はちゃんと買えただろうか。
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by paquila | 2011-04-03 16:14 | 【インド-2011】西インド | Comments(0)